Q:「子どもに接する時に注意したいことは?」<4>自分も相手も尊重する会話を「アイ・メッセージ」
さて、最後は育て方についてです。
前回最後に描いた通り、子どもの成長と言うのは「生まれ」×「氏(うじ)」×「育ち」の結果であると言えます。だから、「育て方だけで結果を出すことができる」と言うのは良い結果であれ、悪い結果であれ、育て方を過大評価しすぎでしょうね。
それだと良い結果が出れば「私の育て方が良かったからだ」、悪い結果になれば「私の育て方が悪かったからだ」となってしまいます。
ただ、言えることは「成長は3つの要素の掛け算の結果」であるのだから、やはりそれぞれの要素がー(マイナス)より+(プラス)の方が良い結果に結びつきやすいだろうと言うことです。
そういう意味では、出来るだけ+(プラス)の育て方をしましょう。
言い換えれば、悪いところを指摘して起こるより、良いところをほめる。
減点主義ではなく、加点主義。
減点主義は「○○をしてはいけない」と言うことは伝わるのですが、ではどうするのが良いのかは伝わりません。+(プラス)の育て方は、「○○すればよいのだ」と言うことを伝える育て方、つまり「ほめる」ことです。
「ほめる」ことによって子どもは「あぁそうか、こうすれば良いんだ、ほめられるんだ」と理解できます。
ところがこういう話をすると、多くのお母さん方は「私はほめるのが苦手なんです」と言われます。
ご心配なく。
あなただけでなく、日本人はほとんどの人が「ほめる」ことは苦手です。
だからそれを気にする暇があったら、暇の時に自分の子どもの良いところ、ほめるところをせいぜい3~4つ考えてみませんか?
何事も練習。
「努力に優る才能なし」です。