マナーうんちく話90≪懐紙の優雅な使い方≫
小鳥がさえずり、優しい風が吹き、百花繚乱のこの時期は、すべての命が春の息吹を謳歌する季節でもあります。
お洒落して、積極的に外に出て、春の気に触れるのもお勧めです。
ところで春のファッションに関心がある人は多いと思いますが、自分が食事をしている格好を考えたことがありますか?
では日々の食事が充実していますか?
古今東西「生きることは食べること」であり、毎日の食事が美味しく、楽しく感じることができれば、こんな幸せなことはないのではないでしょうか。
「食べる」という行為に「心の美しさ」を加味したものがテーブルマナーですが、世界中には様々な食文化があり、食法があります。
そして、それらが出来上がった背景には、その国々の国民性、歴史、文化、気候風土、食べ物、そして宗教が絡み合っています。
日本の長い歴史の中で生まれた和食や食文化には、日本ならではの特徴が多々あります。
「神人共食文化」もしかりです。
また日本では「箸が美しく使えること」を躾の基本にしていました。
今はどうでしょう。
何十年もテーブルマナーに関わっていますが、日本の食文化の原点であるともいえる「美しい箸使い」が年々崩れている気がしてなりません。
戦前の義務教育や高等女学校では礼節教育に重きが置かれ、特に食事の作法等は学校でも家庭でも厳しく教え込まれていたようです。
当時のテキストを見ても大変高度な内容で、習う側も性根が要ったと感じます。
戦後もその状態が持続されれば、今の日本はもっともっと素晴らしい国になっていたと思うのですが、残念ながら、戦後になって学校から礼節教育が消えてしまいました。
だから今の日本では、学校で教師から生徒に、家庭で親から子供に、職場で上司から部下に、美しい箸使いなどを教わることはほとんどないでしょう。
こうなるとテーブルマナー等に関する認識が薄れ、挙句の果てには「何でもあり」になっているのが、日本の食卓ではないでしょうか。
後日詳しく触れる予定ですが「スマホ見ながら飯」もその典型的な例だと思います。
グルメ番組も氾濫するくらいありますが、豪華な食事のわりには、美しい食べ方を見られる機会は大変少ないのが現実ですね。
そこで、日本人の主食であるコメや和食の基本的知識に加え、和食のテーブルマナーとは何か、なぜ和食のマナーが大事か、具体的にはどうするのかなどなどについて、豊富な知識やスキルを身につけていただくための特別講座を下記の要領で開催します。
〇日時⇒令和7年5月18日(日) 13:30-15:30(受付12:30より)
〇会場⇒岡山県和気町父井原「学び館サエスタ」1階大会議室
〇会費⇒500円(資料、教材、お茶とお菓子込み)
〇内容⇒講話+演習+グループワーク+質疑応答(後日テレ可)
※休憩、身体ほぐし体操等があります)
※質疑応答は希望者のみ、後日電話での質問も可能(無料)
●講話の内容
世界3大食法と箸食文化、そして日本ならではの箸の文化
和の礼儀作法(簡単な和室での立ち居振る舞いなど)
テーブルマナーの基本知識
洋食と和食のマナーの違いと特徴など
●演習の内容
姿勢、箸使い、器の扱い方など
●グループワーク
当日課題をいくつか用意します。
それに対し「なんでこうなるの」という作法の背景などにも思考を巡らせ、問を深堀していただきます。
ごく日常的なものばかりですが、かなり難易度は高いです。
ネットの検索だけでは表面的な情報しか得られないことが多いので、講座終了後「マナーうんちく話」で詳しく触れる予定です。
●個別質問
希望によりお受けします。
後日電話でのお問い合わせも可能です(無料)
※どうしても120分くらいでお話しできることは限られてきます。従って知りたかったことが聞けれなかったことも多々出てくると思いますので、後日気軽にお問い合わせください。できる範囲でお答えします。
この講座は地元の教育委員会、社会福祉協議会、新聞社の後援を受けている非営利講座です。
加えて食事を伴わないので、その分より多くの知識を吸収することができます。
全世代を対象としていますが、特に子育て、教育、食育等に携わっている方、マナーに関心がある方、自分磨きを希望する方、幸福度を高めたい方にお勧めです。
また飲食店経営に和食のテーブルマナーの理念を取り入れるのもお勧めです。
予約制です
090-4573-1062(平松)までご連絡ください。
学校、各種団体、企業、地域等への「出前講座」も可能です。
お気軽にお問い合わせください。



