マナーうんちく話342≪マナー美人⑨「旅館のマナー」≫
2010年8月4日に《マナーうんちく話1「箸は命の杖」》というタイトルでコラムを発信して以来、今回で2000回目を迎えることができました。
つたないコラムにお付き合いいただいた皆様に厚くお礼申し上げます。
また「マイベストプロ」「山陽新聞社」の皆様方にも大変お世話になりました。
誠にありがとうございます。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。
「十年ひと昔」といいますが、最初のコラムから十年を経過すれば、社会を取り巻く環境も、人々も、人情も、自然の風景さえ変わってきます。
特に最近の世の中の変わり方は著しいですが、今から思えばマナーに関するコラムを発信するに至り、どのようなタイトルがいいのか?
大変迷った記憶があります。
熟慮した結果、思いついたのはマナーに関する「雑学」「よもやま話」「豆知識」「うんちく」、そして横文字の「トリビア」です。
一つずつ検討を重ねた結果「雑学」は複雑な知識が寄り集まったものですが、何となくまとまりがないような気がしたので却下しました。
「よもやま話」は、さまざま、あちこち、いろいろ、世間話、とりとめのない、つまらないなどの意味がありますが、それほど面白くて、感心するようには感じなかったので、これも没にしました。
「豆知識」は、ちょっとした知識、本筋からは離れているが知っておけば役に立つ意味を含んでいますが、逆にあえて知らなくても十分生きていける気がしたので、採用しませんでした。
「トレビア(trivia)」はおしゃれな雰囲気が漂いますが、雑学的な知識や事柄を指すので、コラムの重みがなくなるのではと感じました。
一方「うんちく話」は、いろいろな経験を積み、書物を読んで蓄えた深い知識や事柄を指します。
「雑学」や「豆知識」や「よもやま話」より、読んでくださる人の関心がより得られると考え、《マナーうんちく話》に決定した次第です。
「雑学」「よもやま話」「豆知識」などのタイトルで、興味本位で面白さを前面に出す手も考えたのですが、33年間のホテル経験で得た様々な経験や知識を前に出したかったので、「うんちく」にしたわけです。
ただ「うんちく」と名付けた以上、手抜きは出来ません。
長年の仕事を通じ色々感じていたことを、自分なりに脚色しながら、かつ専門性も少しは発揮しながらで、何かと大変でした。
しかし10年もの間、たゆまず歩み続けてきたおかげで2000回を迎えることができたような気がします。
コラムをスタートさせた10年前と相変わらずのアナログ人間ですが、とにかくこの10年間は、今まで経験したことがないくらいの多くの素敵なご縁をいただきました。
デジタル万能の時代と言え、地道な努力は大切ですね・・・。
次回からまた新たな第一歩がスタートします。
今後ともよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。