マナーうんちく話342≪マナー美人⑨「旅館のマナー」≫
夜空に美しく輝くイルミネーションをみていると、そこに住む人の温かさや地域の元気さが感じられます。改めて平和な時代及び豊かで便利な時代と国での生活に感謝したいものです。
そしてこの時期の夜空も意外に美しく、澄み切った空に瞬く無数の星は格別です。
イルミネーションを見ることができるところは限られていますが、夜空はどこでも見られますので、機会があれば是非夜空を見上げてみて下さい。
心が洗われるでしょう。
ところで令和元年も残すところわずかになりましたが、令和という新元号になった時、新たな目標を立てた人も多いと思います。
昔から目標を達成するには、日頃の地道な努力の積み重ねが大切だといわれてきましたが、これは恐らく世界共通でしょう。
世界中には関する熟語がいろいろありますね。
例えば「千里の道も一歩から」「ローマは一日にしてならず」「塵も積もれば山となる」などはよく知られています。
もちろん目標を達成する方法は、いろいろあります。
コツコツタイプの人もいれば、一極集中型の人もいるでしょう。
このコラムでもたびたび触れましたが、「衣食足りて礼節を知る」という諺があります。
「人のために尽くすには自分自身の身も心も充実していなくてはいけない」という意味と、「体と心が充実したら人の役に立つことも大切」という教えです。
つまり何事につけ、自分が大切ということで、「自分を大切にするには体と心を充実させること」です。
そして体を大切にするには、日頃の生活習慣を大切にすることをお勧めします。
例えばタバコは体にとって「百害あって一利なし」といわれますが、毎日タバコを吸い続けると必ず多くのリスクを伴います。
最初の一本はチリでしかないものが、何年も何十年も吸い続けると、やがて山になり、肺がん、胃がん、膀胱がんなどになったりします。
COPDのリスクもあるでしょう。
大量の飲酒もしかりですし、毎日の食生活も大事です。
最近「メタボリック症候群」が話題になっていますが、まさに食生活で「塵も積もれば山となる」の悪い例でしょう。
ところで「マナーうんちく話」も間もなく2000回になります。
8年前から始め、概ね2日間で1題を発信してきた計算になりますが、内容はさておき、まさに「塵も積もれば山となる」です。
2000回のコラムの中には実に多くのキーワードが存在しています。
それらがどこかでヒットするお蔭で、大変多くのご縁を頂くようになりました。
テレビ、ケーブルテレビ、ラジオ、FMライジオ、新聞、情報誌、機関紙、雑誌などとのご縁も多く頂きました。
毎日コツコツと塵をためてきたからこそ、アナログで、浅学で、無才の私のようなものでも実現できたことだと思います。
世界屈指の長寿になった今こそ、再度日常生活における生活習慣を見直すのもお勧めです。
一回の影響はとるに足らない塵でも、それが何年、何十年も蓄積すれば、プラスにせよ、マイナスにせよ最終的には、人生そのものに多大な影響を与えることを肝に銘じるのもいいでしょう。
類似する言葉で「土積もれば山となる」がありますが、マイナスの山はより低く、プラスの山はどんどん積み上げるよう、毎日の習慣と真摯に向き合いたいものですね。