マナーうんちく話1773《曖昧になっている喪中の概念。どうする?》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:冠婚葬祭のマナー

喪中とは個人の死を悲しむ期間で、忌中のように期間が明確に規定されていません。
その人の考え方や地域によっても異なるケースが多々あります。

たとえば一般的には同居している二親等で、期間は一年というのが基準になるようですが、では日常生活と異なる生活をどのように、どれくらいの期間過ごすか?個人との親密度や置かれている状況にもよります。

大切なことは世間が決めるのではなく、自分で判断することだと思います。

また今では「忌中」と「喪中」の明確な区別がないように感じますが、喪中は忌中のように強い力はありません。

勿論忌中にも法的強制力があるわけではないので何とも言えませんが、主体的に故人のために身を慎めばいいでしょう。

だから仕事が忙しくて喪に服することができなくても、それはそれでいいと思います。

さらに、どのようにして喪に服するかも個人により異なるでしょう。
例えば酒やタバコやお茶を一定期間絶つとか、魚や肉を避けるとか、贅沢をしないとか・・・。

魚や肉は生臭いから避けるのですが、では生臭いものといえばニンニクやネギも含まれますがこれはどうでしょうか・・・。
細かいことを言えばきりがないのが喪中です。

ちなみに「精進落とし」とは忌みが開け、日常の料理を食べることですが、最近では49日の法事ではなく、火葬後、あるいは初7日の法事に行うのが一般的になっています。

一般的になっているということは、社会的に認知されているということでしょう・・・。

ちなみに故人を偲び、哀悼の意味を示す非日常的な禁忌状態の「忌中」「喪中」の概念は、死を穢れと考えない宗教ではピンとこないかもしれません。

またこのようなことは地域性も強いので、それは考慮した方がいいかも・・・。

例えば身内が無くなれば、一年間はお宮掃除に参加できない地域もあるようですね。

最近は地域の絆も希薄になっている感がありますが、そんな中でも日頃の付き合いは大切にしていただきたいものです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

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