マナーうんちく話494≪和顔愛語≫
自分が孤独かどうかは大変主観的なものです。
またコミュニケーション能力が低いと自覚している人も少ないでしょう。
特に男性は自分が孤独でコミュニケーション能力が低いとは、なかなか認めたがらない傾向にあるようですね。
一つの目安として、ここ数年に何人の知人や友人ができたか思い浮かべるのもお勧めです。
ちなみにコミュニケーション能力は、相手に対して一方的に話すことではなく、「思いやり」が大切になってきます。
つまり、相手に不快感を与えることなく、相手と気持ちよく過ごそうとすることです。
先手必勝の挨拶を心がけるか、笑顔に優しい言葉を添えるだけでも心は通います。
相手と前向きに交流を図り、相手を理解しようという心構えを持つことで、意外にコミュニケーション能力は向上すると思います。
難しく考えることはないでしょう。
ところでコミュニケーションに欠かせないのが「会話」ですが、会話が得意な人は多くはありません。
むしろ話すことが苦手な人の方が多い気がします。
しかし話すことは苦手でも、相手の話を真摯な態度で聞くことはできます。
相手の話をじっくり聞いてあげれば、相手は好感を抱いてくれ、また会いたいと思ってくれます。
一方的に話すより「聞くこと」を大事にすることが大切だということです。
例えば、笑顔で、相手の目の周辺を見て、適切な相槌を打てばいいでしょう。
この時態度や表情を大切にしてくださいね。
相手に共感している態度はとても大切です。
さらに相手との共通点が見つかればしめたものです。
親近感が芽生えます。
なかなか共通点が見つからない時はどうするか?
相手のいいところを具体的に褒めることが大切です。
髪型でもいいし、スタイルでも姿勢でも、ファッションセンスでもいいでしょう。
相手について話すことを心がけて下さい。
誉め言葉が見つからない場合は、天気をほめる手もあります。
総じていえば、相手に対する思いやりにほかなりません。
繰り返しになりますが、相手の話をよく聞く、理解する、共感するということを心がけて下さい。
さらに上達してくると相手との距離感が把握できるようになり、ユーモアセンスも生まれてきます。
積極的に他者と出会う機会を作り、社交性に磨きがかかれば、世界屈指の長寿がよりたのしくなりそうですね。
私の講演はこのような内容が多いのですが、皆さんとても真剣に聞いて下さいます。そしてリピート率が高いのが特徴です。
コミュニケーションや思いやりを、いかに多くの人が大切にしているかということでしょう。