マナーうんちく話239≪バラ色の人生とマナー≫
日本は物が豊かで何もかもとても便利な国になりました。
ファッションにしてもそうでしょう。
通勤や日常生活において、今日は何を着ようか?
あれこれ迷うことは多々あります。
迷う位ものが豊かなことは感謝の至りですが、ほどほどにしたいものです。
「平服でお越しください」。
こんな風に記された招待状が届きました。
招待者が格式にこだわらず「気軽に参加してほしい」との気持は理解できるけど、ビジネススーツでは愛想がないし、さりとてお気に入りのカジュアルセーターもなんだか・・・。
あれこれ考えだしたら悩みは尽きません。
どうする?
ポイントは「平服」=「普段着」ではないということです。
パーティーや高級レストランなどにおける服装の規定を「ドレスコード」といいます。
軍隊や学校、冠婚葬祭時などに適用されますが、その場に相応しい服装を心がけて下さいということです。
特にフォーマルな場では、参加者全員がその場に相応しい服装で、場の雰囲気を盛り上げることが求められます。
従って服装はとても大切で、「正礼装」「準礼装」「略礼装」などの格式が設けられています。
男性と女性、さらに昼間か?夜か?で身に付ける服装がことなります。
たとえば正礼装は男性なら昼はモーニング、夜は燕尾服、女性なら昼はアフタヌーンドレス、夜はイブニングドレスになります。
準礼装は昼ならディレクターズスーツ、夜はタキシード、女性は昼ならセミアフタヌーンドレス、夜はカクテルドレスなどです。
そして「平服」の規定があれば「略礼装」でいいでしょう。
つまり男性はスーツがお勧めです。
女性はスーツかワンピースがいいでしょう。
次にどのような会に出席するかです。
例えば「結婚式の2次会」に招待されたような場合は、ピンクやブルーなどで華やかさを出すのもお勧めです。
但し新郎新婦よりは目立たないように・・・。
「法事」に参加する場合は地味なスーツやワンピースが基本です。
ワイシャツも白がいいでしょう。
夏とはいえ女性が肌を露出するのは感心しません。
スーツのパンツスタイルは良いでしょう。
葬儀や告別式や一周忌までは喪主や遺族や親族、つまり主催者側は喪服が望ましいですが、最近はかなり変わってきました。
迷ったら相談すればいいでしょう。
皆が格式を合わせることがお勧めです。
また「面接試験」などで平服といわれたら以外に迷います。
基本に沿えば、礼服以外の服装だけどカジュアルは含まないということで、スーツがまず無難と思います。
目指している業界に合わせるのもいいかも・・・。
「緊張せずに気軽にお運びください」という意図か、「服装を観察する目的」かにより、多少心構えが変わるでしょう。
身だしなみを整えるのは社会人の常識ですが、場をわきまえることが大切です。
例えば最近頻繁に行われる「謝罪会見」では、目立たない装いがポイントになるでしょう。
さらにその場に応じた洗練された装いは大切ですが、それにふさわしい会話や立ち居振る舞いが求められるということもお忘れなく。