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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1446《「了解しました」「承知しました」「かしこまりました」の使い分け》

2017年4月18日

テーマ:ビジネスマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

別にこれといった理由があるわけでもないのに、心と身体をウキウキさせてくれる春の風。

「前向きに頑張ろうよ!」と言って背中を押してくれているような気がしますが、この時期に相応しい言葉に「春眠暁を覚えず」があります。

誰しも口にしたり、耳にしたことがある言葉で「明け方がかなり暖かくなったので、つい朝寝坊してしまった」という意味でよく使用されます。

正確には、日が長くなり夜が短くなったので、夜が明けるのが早くなり、いつの間にか朝になった。春だなー」という意味でしょうか。

田舎に住んでいると、朝になると柔らかい日が差し込み、小鳥がさえずるのが間の当たりに感じることが出来るので、この言葉が実感できます。

ところで公私において人付き合いをするうえで、いろいろな人から物事を頼まれる機会は多々あります。

友人や上司、あるいはお客様からお願をされた時には、どのような言葉で返答しますか?

特に相手が目上や上司や先輩の場合は改まった言葉で答えると思います。
その際、大きく分けて3つの言葉が浮かびます。

「了解しました」「承知しました」、そして「かしこまりました」だと思います。
一件どちらでも構わないように思えるかもしれませんが、マナーの視点ではかなり異なります。

先ず「了解しました」は、私は理解しましたという意味で、主語が私自身になり、自分本位の表現になります。
意味としては通じると思いますが、特に相手が目上だと、相手を立てる必要があります。だから上司やお客様に対してはお勧めできません。

一方「承知しました」は承りましたという意味で、謙虚な表現になるので、目上の人やお客様に対してはお勧めです。
「貴方の言われたことをきちんと受け止めました」の意味合いが有りますから、少なくとも「了解しました」よりはかなり好感を持たれるでしょう。

メールでのやりとりも「了解しました」より「承知しました」がいいですね。

しかし「承知しました」も完璧ではありません。
最も好感を持たれるのは「かしこまりました」でしょう。

但しより丁寧な言葉になるので、上司やお客様との間に心理的距離が産まれる可能性もあります。

時と場合、さらに相手を見て「承知しました」と「かしこまりました」を使い分けたらいいと思います。

どの言葉を使用したらいいのか?よく解らない場合や初対面の時等には最上級の「かしこまりました」をお勧めします。

それで、「かしこまる必要はないよ」と言われたら改めたらいいでしょう。

美しい言葉遣いでも、使い方次第でニュアンスが大きく異なります。
「春眠暁を覚えず」もしかりでしょう。

世の中がすべて人間関係で成り立っている以上は、常に周囲の人に気配りしつつ、相手の気持ちを考えながら、一つ一つの言葉を丁寧に選びたいものですね。

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