マナーうんちく話1355《参拝の作法③「鈴を鳴らす理由と拍手の意味」》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

お賽銭を収めたら今度は「鈴」を鳴らします。
では鈴を鳴らす理由は?

鈴には昔から邪気を払う力が有るとされています。
また、鈴を鳴らすことにより、神様に「これからお願い事を致します」という合図になります。

以上の理由で参拝する時には、鈴を鳴らして下さいね。
近くに誰がいようとも、鈴を鳴らすのを遠慮されることはないと思います。

そして鈴を鳴らしたら2排2柏手1排します。

ではなぜ柏手を打つのでしょうか?
手を合わせるだけではいけないのでしょうか?

このコラムでも何度も登場しましたが「延喜式」には、天皇が即位する時に、「官人が中庭に膝まづいて天皇に向かって柏手を打つ」ことと明記されているそうです。

即ち当時は天皇の様な高貴な人には、「手を打つ所作」が敬意を表すと考えられており、神社参拝の時にも、神に祈願する際は柏手を打つようになったと考えられています。

次に柏手を打つ回数ですが、一般的には「2排2拍手1拝」です。
但し出雲大社では「2排4拍手1拝」とされています。

そして排礼がすみ、社殿から立ち去る際にも、もう一度排礼するのがお勧めです。

最後に参拝の時によく利用する「お御籤」について触れておきます。
お御籤の起源は、神様の意志を知るための「御籤(みくじ)」ですが、「吉」が出れば気分がいいですが、「凶」が出たら心配になります。

だから再び引き直す人もいるようですが、引き直せば「神の意志」に反する事になるのでお勧めできません。

勿論おみくじは寺でも引くことが出来ます。
お御籤は神社とお寺の共通の占いだからです。

11月15日は「七五三」で近所の氏神様にお参りされる方もおおいと思います。参拝の作法を是非真摯な気持ちで実行してみて下さい。

良いことありそうです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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