マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
お賽銭を収めたら今度は「鈴」を鳴らします。
では鈴を鳴らす理由は?
鈴には昔から邪気を払う力が有るとされています。
また、鈴を鳴らすことにより、神様に「これからお願い事を致します」という合図になります。
以上の理由で参拝する時には、鈴を鳴らして下さいね。
近くに誰がいようとも、鈴を鳴らすのを遠慮されることはないと思います。
そして鈴を鳴らしたら2排2柏手1排します。
ではなぜ柏手を打つのでしょうか?
手を合わせるだけではいけないのでしょうか?
このコラムでも何度も登場しましたが「延喜式」には、天皇が即位する時に、「官人が中庭に膝まづいて天皇に向かって柏手を打つ」ことと明記されているそうです。
即ち当時は天皇の様な高貴な人には、「手を打つ所作」が敬意を表すと考えられており、神社参拝の時にも、神に祈願する際は柏手を打つようになったと考えられています。
次に柏手を打つ回数ですが、一般的には「2排2拍手1拝」です。
但し出雲大社では「2排4拍手1拝」とされています。
そして排礼がすみ、社殿から立ち去る際にも、もう一度排礼するのがお勧めです。
最後に参拝の時によく利用する「お御籤」について触れておきます。
お御籤の起源は、神様の意志を知るための「御籤(みくじ)」ですが、「吉」が出れば気分がいいですが、「凶」が出たら心配になります。
だから再び引き直す人もいるようですが、引き直せば「神の意志」に反する事になるのでお勧めできません。
勿論おみくじは寺でも引くことが出来ます。
お御籤は神社とお寺の共通の占いだからです。
11月15日は「七五三」で近所の氏神様にお参りされる方もおおいと思います。参拝の作法を是非真摯な気持ちで実行してみて下さい。
良いことありそうです。