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コラム
マナーうんちく話1179《感動を呼ぶ去り際の挨拶》
2016年3月11日
爽やかな風がそよぐ春の訪れは「別れ」と「出会い」の季節でもあり、あちこちで様々な物語が展開されます。
特に職場では年度末になり、異動や退職が集中する時期です。
そこで、送る方も、送られる方も「去り際」を美しく飾るための挨拶に触れておきます。
【聞き手に感動を与える「送られる側」の挨拶】
33年間ホテルの現場第一線で、「送別会」や「お別れの会」等、数えきれない位の挨拶を聞いてきましたが、聞き手に感動与えるスピーチとはひとえに、話し手の人柄から発信される「心温まるスピーチ」だと痛感しました。
美辞麗句や慣用句を並びたてた言葉ではなく、話し手からほとばしる「感謝・思いやり・優しさ」等が必要です。
また、スピーチは話し手が聞き手に対するサービスであり、話し手の感情や考えが聞き手に明確に伝たわらなければ意味ありません。だから「上司の私が話すからよく聞け!」ではなく、「聞いて下さい」という心構えが必要です。
そして、聞き手は話し手の人間性に興味を示しますが、それを補完するためにも話し方のスキルは必要でしょう。加えて話し手の個性が表現されることが大切です。具体的なポイントは下記の通りです。
●話の内容
紋切り型の挨拶調や自慢話ではなく場に相応しい内容で、基本は「長年お世話になったお礼」「今後の身の振り方」「聞き手に対する思いやりの言葉」で構成すればいいでしょう。
○長年勤務すれば様々な物語が生まれます。本人ならではの具体的なエピソードを交えるよう心がけて下さい。
○本から引用してきた美辞麗句より、出来る限り自分の言葉で心を込めて、話しかけるように心掛けて下さい。
○不必要に暗い表情になることは有りませんが、今の寂しい気持ちは素直に表現されたらいいと思います。
○何より大切なことはひとえに「感謝の言葉」です。
従って「ありがとう」など、相手をいい気持にする言葉をなるべく多く取り込んで下さいね。
極論ですが「長い間ありがとうございました。皆様と一緒に働くことができて本当に幸せでした」だけでも立派な挨拶になるでしょう。
つまり、感謝の気持ちをどれだけ上手に表現するかだと思います。
次回はこれに伴う「態度や表情」にふれてみます。
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