マナーうんちく話499≪習慣は第二の天性なり≫
電車に乗る際、割り込んできて乗る子どもがいました。
「そんなことをしてはいけません」と注意したいのですが、スムーズに言葉が出ません。
見ず知らずの子どもが、どうしようと知った事ではない。
注意して、キチンと理解してもらえるだろうか?
逆切れされたらどうしようか?
近くに親がいたら、トラブルにならないだろうか等など・・・。
思うことが多すぎて、結局どうしていいのか解らない。
そこで、他人の子どもに注意する方法について考えてみたいと思います。
「親はなくても子は育つ」と言う諺があります。
昔は地域の絆が強かったので、子どもが悪さをすれば、たとえ自分の子どもでなくても、大人は自分の子どもと同じようにキチンと叱ってくれるので、子どもは道を踏みちがえることなく育つと言う意味です。
昔は、大人は色々な知識や知恵や経験があったから、子どもから尊敬されていた面もあります。
今はスマートフォンなどを巧みに使いこなす子どもの方が、より多くの情報を持っていることがありますね。
さらに、昔は貧しかったので親は今のように過保護ではなく、生きるために精一杯です。だから子どもは必然的に自立心を持ち、自然や身の回りのものを利用して遊ぶようになると言う意味も含まれています。
子どもを中心とした諺です。
一方、親の側面から見た「子は親の背中を見て育つ」と言う諺があります。
親が手本になると言うことです。
従って、電車に乗る際、親が順番待ちをしなかったら子もそれに従います。
上記の例も親が先ずは「良い見本」を示すことが大切です。
では他人はどうするか?
難しいと思いますが、それを大人が「見て見ないふり」をすれば、その子どもは割り込みが悪いとは気が付きません。
その場の状況や程度にもよりますが、基本的には周囲の大人が注意することが大切だと思います。
次回に続きます。