マナーうんちく話520≪電車内でお化粧するの、どう思う?≫
朝寒夜寒が次第につのり、昼と夜の寒暖の差が厳しくなってきましたが、一年で最も過ごしやすい季節です。
運動会、秋祭り、文化祭、旅行、グルメ等など日本の秋を思う存分に謳歌して頂ければと思います。
世界屈指の美しさを誇る紅葉も楽しみですね。
さて、前回はホイットマンの《若い女性は美しい。しかし老いた女性はさらに美しい》という名言に触れましたが、今回は《美しい女にはやがて飽きがくる。善良な女には決して飽きが来ない》と言う、フランスを代表する哲学者のモンテニューの名言について考えてみたいと思います。
外見の美しさは3日で飽きると言われますが、心の美しい女性は何時までも魅力的です。
そして年齢を重ね、様々な事を経験した女性は心を美しくすることが出来ます。
容姿に自信がある人もそうでない人も、女性が年齢に不必要に執着するのは感心しません。
素敵なマナーや教養を身に付ける内面磨きも大切です。
人生はよく四季に例えられます。
春には春の、夏には夏の、秋には秋の、そして冬には冬でないと咲かない美しい花があります。
人生にも、その時期ならではの美しさがあります。
自分は現在、年齢に相応しい美しい花を咲かせているかどうか、自分自身で冷静にチェックできる知性や教養を持ちたいものですね。
例えば、年齢に素直に向き合って生きた女優として、オードリヘップバーンは本当に素敵な生き方をされてきたと思います。
女優としても、ユニセフの親善大使としても活躍し、食生活や睡眠も大切にしながら、老いても凛とした美しさを維持した生き方は素晴らしいですね。
では、私たちはどのように歳と向かい合えばいいのでしょう?
先ずは自分をよく理解することです。
身体の長所はどうか?何が好きで何が嫌いか?得意なモノは何か?等など・・・。
今まで生きて来られた事に感謝の気持ちを抱くことも大切です。
そして自分を大事にすることです。
長い人生の主役も監督も全て自分自身です。
だから自分の心と身体を大切にして下さい。
自分を慈しみ、精神的なゆとりを持つこともお勧めです。
さらに、これからの人生を、誰と、どこで、どのように過ごすかを描くことも大切だと考えます。
出来れば、元気なうちに、社会貢献を視野に入れた生きがいを作られたらなお結構です。
加えて、年輪を重ねたことで得られた知性や教養で、若い人には見つけづらいことや理解できないことを、感じ取れる感性を身につけたいものですね。
日本は今、世界が経験したことのない超高齢社会に直面しています。
どこにも前例がないので、このような社会で、如何に年輪を重ねるかのマニュアルは存在しません。
長寿を喜んでばかりではいられないということです。
貧困や認知症等、多くの不安材料もあります。
貧困に陥り、一人で亡くなり、何日も発見されない。
そんな高齢者が増加傾向にあることも事実です。
相次ぐノーベル賞受賞に勇気を頂いたわけですから、日頃から、身も心も美しくて、賢い生き方を心掛けることも必要ではないでしょうか?