マナーうんちく話604≪武士は食わねど高楊枝≫
最近、収納に関する番組や講座が人気を博しています。
押し入れやクローゼットをキチンと整理・整頓出来れば気分が良くなりますが、特に、食品を扱う台所や食卓は、より清潔に保ちたいものです。
しかしこれは相当難しいのも確かです。
なぜなら、日本の台所事情は恵まれ過ぎているからです。
つまり調理器具、食器、食材等が大変豊富で、しかも調味料等のアイテムが多過ぎます。
それに加えて、台所や食卓を預かる主婦が忙し過ぎます。
台所や食卓を綺麗にしたいと思っていても、なかなか時間がとれないのが現状ではないでしょうか?
また、片付けそのものが苦手な方もいます。
物が多くて、しかも何かと移動が多い台所の整理のポイントは、仕舞い込むより、表に出して使うことです。
そしてこまめに整理・整頓に心がけることです。
思うように時間がとれない方も、台所や食卓を常にきれいにすると、どのような効果が期待できるか?このことを再認識して頂き、なるべく綺麗に心がけて下さいね。
台所や「食卓」が綺麗になれば、下記のような効果が期待できます。
●一人の食卓でも丁寧に食事をとることが出来、その結果生き方が丁寧になる。
●夫婦二人だけの食卓は、幸せな生活のスタートラインです。
たとえ夫婦げんかしていて、別々の行動をとっても、食事の時は食卓で二人が向かい合うわけですから、食卓が綺麗であれば、気持ちが落ち着き、イライラ、ムカムカしなくなり、仲直りの良い機会になります。
●何かと忙しい家族が一緒の時間を過ごすのは「朝の食事」と「夜の食事」の時です。つまり食べる時であり、食卓は家族の接点です。互いに気持ち良く過ごしたいものですね。
●食卓はその日あった事を反映します。
子どもは美味しそうに食べるか?残さず食べるか?元気はどうか?食欲はどうか?普段通り会話がはずんでいるか?等などが、手に取るようにわかるのが食卓です。綺麗な食卓は素直な気分になれるので家族の状況が良く解ります。
●食卓は家族団欒の場です
食卓が綺麗だと、家族が自然に集うようになり、そこにはコミュニケーションが生まれ、会話に花が咲きます。綺麗な食卓は家族の絆作りに最適です。
●食卓を綺麗にすると家族全員の気分が好転します。
食卓が綺麗になると、台所全体まできれいにしたくなります。
さらに部屋全体まできれいにしたくなり、結果家全体に美しさが漂うようになります。
●食卓が綺麗だと、気持ちにゆとりが持てるので、親は子どもに対してゆとりを持って接することが出来るようになるとともに、伴侶の本音も見ることできるようになる。
●余分なモノを衝動買いすることがなくなり、節約に繋がります。特に食卓は飲み物、食べ物、調味料、調理道具等非常に多種多様な物があるので、その効果はかなり高くなります。
人は綺麗な場所や、美しい笑顔の在る人の所には自然に集まります。特に食卓は3度の食事をする所ですから、ここが綺麗だと夫婦仲が良くなったり、家族の団らんが生まれるわけです。
さらに欲を言えば、四季の花があり、箸置きが有れば最高です。
次回はその効果に触れておきます。