マナーうんちく話803《you are what you eat》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:日常生活におけるマナー

老人週間の中、活力の在る長寿社会を目指して全国的なキャンペーンが展開されていますが、高齢者の特徴は個人差が大きいと言うことです。

10代の方ですとほとんど個人差は無く、日本では多くの人が学校に通っています。しかし65歳以上の高齢者の場合はとても大きく異なります。

元気で生き生きと暮らしている人もいれば、医療や介護のお世話になっている人も珍しくありません。

その差は、20代、30代、40代にどのような暮らしをしたかでも大きく異なります。若い世代の方は高齢期に備えてしっかり、身体や経済や人間関係等の基盤を作って頂きたいと思います。

中でも、身も心も健康で心豊かに生きる基盤作りはとても大切です。
何度もお話ししましたが「食べることは生きることです」。
何を、どのように、どんな環境で食べるか?

日本ではなにかと学歴や職歴が問われますが、本当に健康寿命を延ばすには「食歴」がとても重要になります。

まさに「幸福は口福から」です。
賢く食べること、そして食べる楽しさが、より良く生きる力を育んでくれます。

英語では、「you are what you eat」といわれます。
直訳すると「あなたは、あなたが食べたもの」と言う意味ですが、色々な捉え方があると思います。

今日食べたものが、明日の自分になるわけですから、「何を食べるかが大切だ」という捉え方もあります。

日本は、食料自給率は39%で、先進国で最下位ですが、世界屈指の「飽食の国」であり「美食の国」です。

スーパーやデパ地下には目移りする位の食べ物が所狭し!と並んでいます。
宣伝も目を見張るものがあります。

でもよく考えてみて下さい。
その中に旬と言える食べ物がどのくらいありますか?

高級食材を使用した「できあいもの」も良いかもしれませんが、旬の食材で、愛情を掛けた手作り料理もお勧めです。

そして、もうひとつは「食べている物や食べ方でその人の品格が解る」という捉え方です。

日本は「グルメ」と言う言葉に弱く、至る所でグルメと言う言葉が氾濫しています。しかし、本当の意味でのグルメは少ない気がします。

つまり、食べ物の内容に精通し、食べ物の味が解り、加えて同じテーブルの人に好感を与えることが出来る人のことです。

かつて高血圧、心臓病 ガン、脳卒中等は「成人病」と言われていましたが、今は「生活習慣病」と言います。
日頃の生活習慣や食生活が如何に大事かと言うことではないでしょうか?

より良く生きる上で、食事は大変重要なことと認識し、食事は一人であれ、家族であれ、丁寧にとることをお勧めします。
それが、ひいては健康寿命に直結してきます。

実りの秋、収穫の秋、食欲の秋、グルメの秋が到来し、市場にはおいしい食べ物が勢ぞろいしました。

色々な事情は有るでしょうが、食事は出来る限り、家族揃って、団らんの中で、明るく、楽しく、賢くとって下さいね。
一人暮らしの人もしかりです。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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