マナーうんちく話710《エイプリールフールと入社式のマナー》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

4月は「卯月」ですが、これは卯の花が咲くからだと言う説が有力です。
旧暦の話しですから実際に卯の花が咲くのは一月後位後ですが、いよいよ「出会い」の月のスタートです。

気分を一新された方も多いと思いますが、同時に4月1日の午前中は、軽い冗談を言っても許される日で、April Fools Day(エイプリールフール)で、「4月馬鹿」とも言われます。

此れには諸説あって詳しい事は解っていませんが、フランスで、それまで4月1日を新年にしていたのを、グレゴリオ暦を採用して、1月1日を新年にしたため、人々が「4月馬鹿」と呼んだと言う説が有力のようです。

日本でも明治新政府が何とか欧米諸国の文化を取り入れ、世界の仲間入りしようとして、グレゴリオ暦を採用し、明治5年12月2日の次の日を、強引に明治6年1月1日にしたのとよく似ていますね。
恐らく、当時の人も、まさに寝耳に水で、さぞかし驚いたことだと思います。

そして日本では、4月は学年度初めの日でもあり、新会計年度でもあります。
入学式や入社式が全国津々浦々で行われ、新たなスタートを切る人も多いと思います。
おめでとうございます。

ところで、新社会人になられた方々にとっては「入社式」が待ち受けています。
入社式は社会人になるための最初の儀式です。

「始め良ければすべてよし」、あるいは「最初が肝心」と言います。
何事も始めが大事であると言うことです。

つまり、最初に取った行動や態度があと後まで影響を及ぼすことになるので、色々と準備して取りかかりなさいと言うことです。

そこで、入社式で悪い印象を与えるのではなく、良い印象を与えるポイントに触れておきます。

最初の「見た目」はとても大切です。
特に髪型と服装にはくれぐれも注意して下さいね。
若者らしい清楚な感じで、明るく元気に振舞うことが大切です。

次に「挨拶」です。
されるのを待つのではなく、自ら明るく元気よく、そして相手の目を見て積極的に行って下さいね。ちなみに、挨拶には「相手の存在を確認した」「相手に対し、よろしくお願いいたします」と言う意味があります。

さらに「謙虚な態度」と「美しい言葉遣い」です。よく敬語が話題になりますが、「です」「ます」調に心がけて下さいね。

そして入社式です。
代表者の「訓示」をよく聞いて下さい。ここはとても大切ですよ。
次に「自己紹介」です。

自己紹介の目的は、「自分を知って頂く」、「相手を知る」、そして「互いに仲良い交流を図る」ことです。
自分の事ばかりでなく、他人の自己紹介は真摯な態度で聴いて下さい。

自分の番になったら、「姿勢を正し、笑顔で、明るく、元気良く」が基本です。
内容はフルネームや出身地を言います。さらに、

1、会社(職場)に入れた喜びと感謝の気持ち。
2、社長、校長、理事長等から頂いた訓示や励ましに対する気持ち。
3、抱負や決意。
4、指導をお願いする言葉等で纏めればいいでしょう。

1、3、4はあらかじめ準備できますが、3はその場で話を聞いてからの対応になります。だから訓示には聞き耳を立てて下さいね。

卯月の「卯」は、卯の花の他に、「最初」と言う意味もあります。
またエイプリールフールも、元を正せば新たなスタートです。

「何事も初めが肝心」だと言うことを心して下さいね。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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