1日1分!女子力向上マナー14≪「わたし」より「わたくし」≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:女子力向上マナー

経済格差、情報格差、所得格差等、最近格差社会と言う言葉をよく聞きますね。
これには明確な定義は無いようですが、主として富裕層と貧困層の二極化した社会を意味します。

しかし、この状態は今に始まった事ではありません。
江戸時代は士農工商と言われる歴然とした身分制度が存在し、着る物・食べる物・住む家などに、雲泥の差が有った事は歴史が証明しています。

明治以降は身分制度こそ廃止されましたが、依然貧富の差は大きかったようで、この状態は、1945年に第二次世界大戦が終了するまで続きます。

「言葉遣い」もそうです。
上流階級の妻は「奥さま」で、一般家庭は「奥さん」です。さらに、「おかみさん」という呼び名も有れば、「かあちゃん」とも呼ばれます。

戦後日本は物質的に豊かになり、平等主義が浸透し、衣食住も言葉遣いも教育も、ほとんど差がなくなりました。有り難いことです。

例えば、結婚式に着る白無垢や懐剣は武家の娘しか着用できませんでしたが、今は希望すればだれでも着ることが可能です。

また、日本人の主食である白米は、戦前までは金持ちの食べ物でしたが、今の日本で白米を食べる事が出来ない人はほとんどいません。教育も希望すれば誰でも高等教育が受けられます。

言葉遣いも、どんなに貧乏していても、奥さんとか、奥さまと呼ばれて違和感が有りません。

確かに、昔より衣食住の差は無くなりましたが、昔の上流階級の淑女と比較して、どうしても気になる所が有ります。

それが、「立ち居振る舞い」であり「言葉遣い」です。
以前、自尊心を抱き、自分を大切にして下さいと言いましたが、実は、自分の事を一番大切にした、しかも品のある言葉が「わたくし」です。

自分のことを、「あたい」「あたし」「わたし」「わたくし」等と、どんな呼び方をしても良い国は日本だけです。英語なら、女王陛下であろうと、大統領夫人で有ろうと、一般庶民であろうと「アイ」です。

女子力を向上し、自分を高める第一歩は、自分の事を「わたくし」と呼ぶことです。つまり、「わたくし」は、品格のある女性に相応しい言葉です。

改まった席、例えば「面接試験」「自己紹介」「プレゼン」、そして「お見合い」等の席では「わたくし」と言う言葉をお勧めします。

女性が淑女でいられるかどうかは、男性が淑女として扱ってくれるかどうかです。そして、男性は、女性の言葉遣いをとても気にしています。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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