マナーうんちく話433≪大晦日と年越し蕎麦と除夜の鐘≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

毎月の月末の事を「晦日(みそか)」と言います。
そして、一年の最後の月の月末を「大晦日」と呼ぶようになりました。

また晦日を「つごもり」と呼び、大晦日は「おおつもごり」とも言われます。

さて、大晦日には「年越し蕎麦」を食しますが、これは江戸時代からの風習です。江戸時代の金細工職人が、仕事で飛び散った金粉を集めるのに、そば粉で作った団子を使用していたので、大晦日にそばを食べると、金運に恵まれると言う言い伝えが有ります。

当初は、そば粉で作った団子を食べていたようですが、次第にそば切りを食べるようになったそうです。

細長くて、腰が強いそばを食べると、「丈夫で長生きできる」と言われておりますが、いずれも縁起担ぎです。

また、「年越し蕎麦は」、地域によっては「つごもり蕎麦」ともいわれます。

そして除夜の鐘ですが、108あると言われている人間の煩悩を打ち消すために、全国津々浦々のお寺でつかれます。

31日に107回打ち、歳が明けて、最後の1回を打つならわしが有るようですね。

ところで、大晦日には、徹夜をされる方が多いと思います。
今はテレビを見られる方がほとんどですが、実は、昔から大晦日には、徹夜をするしきたりが有りました。

なぜ徹夜をしなければいけないか?と言えば、これには、とても大切な意味が込められています。

大晦日は、古い年から新しい年に変わる、一年の境に当たる日ですので、色々な物を、次の年に引き継がなければいけません。

中でも、生活の必需品である「火」を絶やすわけにはいきませんので、徹夜で日の番をしていたわけです。

さらに、ご先祖様が正月にお帰りになられるのに、寝ていたら失礼だと言う説も有ります。


今年一年、「マナーうんちく話」にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

お陰さまで、「朝礼でいつも参考にしている」「お見合いが上手くいった」「結納を行う時にとても役に立った」「レストランに行く時予習していった」「年中行事を家族で行うようになった」「箸置きを使用するようにした」等など大変多くの嬉しい声を聞かせて頂きました。

加えて、コラムをお読みいただいた企業、諸団体、学校、行政、地域、社会福祉協議会、病院、施設、宗教法人等などから講演・講座依頼を受け、とても充実した一年でした。

来年はヘビ年ですが、ヘビは脱皮するから、「再生」とか「復活」を意味するそうです。
来年が元気な年になりますように・・・。

それでは、どうか良いお年をお迎えください。




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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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