マナーうんちく話569≪泥より出でて、泥に染まらず≫
昨日は、「カボチャ」を食し、「柚子湯」に入った人も多かったのではないかと思います。
それにしても、昨日はカボチャや柚子が極端に高値でした。
母の日にカーネーションが高騰するのと同じ理屈でしょうが、こんな時こそ、お客さんに慣れ親しんで頂くために、割安価格で提供するのも良いのでは?と思ったりしますが、如何でしょうか?
冬至の次は、いよいよクリスマスです。
クリスマスの起源は冬至だとする説も有りますが、まさに今の時期が、街が一番華やかに光り輝く時ですね。
そして、クリスマスに切っても切れないものと言えば、クリスマスツリーです。
もしかしたら、正月の「門松」より、「クリスマスツリー」の方が、需要が多いのかもしれません。
日本ではツリーと言えば樅の木ですが、東洋でも西洋でも、松や樅の木のように常緑樹は、夏も冬も常に緑を絶やさないので、永遠の命が宿ると考えられていたようです。
そういえば、日本でも、ドイツ民謡の「樅の木」という歌が、この時期になると、よく歌われておりました。
「樅の木 樅の木 いつも緑よ、輝く夏の日 雪降る冬の日 樅の木 樅の木 いつも緑よ」と言う歌詞で、ご存知の方も多いと思います。
また、凛とした円錐形の樅の木は、「聖なる木」として昔から、多くの人に親しまれてきたようです。
ところで、クリスマスツリーは、樅の木に多彩な飾り付けをしますが、その一つひとつに、それなりの意味が有ります。
参考にして頂ければ、クリスマスツリーが、一段と美しく感じるかもしれません。
先ず、クリスマスツリーで一番目立つのが「イルミネーション」です。ひと昔は豆電球でしたが、最近はLEDが目立ちます。
この電球は、勿論ローソクの代わりですが、これには「世界中を照らす明かり」、すなわちイエス・キリストそのモノを表すそうです。
さらに、美しい「ベル」も存在感を発揮していますが、これは悪魔を近付けないという意味と、キリストが生まれた事を告知した意味が有ります。
加えて、クリスマスツリーの正面に飾られている「大きな星」は、キリストが生まれたことによる希望の星を象徴しています。
「リンゴ」もよく見かけますが、アダムとイブが食した知恵の実を表しております。
以上のように、クリスマスツリーには、前向きの生き方を感じ取ることができますが、もともと、西洋において、祭りごとを行う時に、樅の木を飾る行為が、キリスト教の普及と共に、各地に広がったようです。
日本の「門松」にも、神様にまつわる色々な意味が有りますので、後日触れて参ります。