マナーうんちく話405≪クリスマスと忘年会≫

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:人間関係を良好にするマナー

師走に入り、急にクリスマスソングが賑やかになった気がします。
日本全国津々浦々の商店街では、クリスマスソング一色ではないでしょうか?

ところで、日本で初めて「クリスマスのイベント」が行われたのは、フランシスコ・ザビエルが来日してからだといわれていますので、意外に歴史は古いですね。

さらに、明治になると、デパートが出現し、クリスマス商戦を展開して、日本にクリスマスイベントが定着する礎を築き、やがて、「サンタクロース」が登場し、明治の終わり頃になると、お馴染みの「クリスマスケーキ」が発売されるようになります。

そして今では、神様(神道)・仏様(仏教)の国である日本は、世界で、最も早くから、しかも盛大に、クリスマスイベントを展開する国になりました。

好意的に見れば、物質的に豊かで、平和で、外国の文化をおおらかに受け入れ、クリスマスプレゼントを通じ、大切な人に思いやりの心を届けたいと言う気持ちの表れでしょうか・・・。
加えて、売上アップを目指した、企業努力のたまものではないでしょうか?

戦後定着した年中行事は、クリスマスを始め、バレンタインデー、ホワイトデー、ハロウィン等のように、企業の販売戦略の一環として定着したものが目立ちます。

ところで、あるクリスマスの意識調査によると、クリスマスプレゼントの平均金額はカップルの場合15000円位とか?

金額の多い少ないは別として、このようなプレゼントを交換する相手がいることは幸せなことですね。

また、以前より減少したとはいえ、カップルでフレンチ等を予定している人も多いと思います。お出かけの節は、マナーうんちく話《彼女同伴での洋食のマナー》を是非参考にして下さい。

一方、この時期になると、クリスマスイベントと並行して盛大に繰り広げられる「忘年会」も、冬の大事な風物詩として定着しています。

その年におこった嫌な事や苦労を忘れ去るために、年末に行う宴会ですが、恐らく日本独特の行事ではないでしょうか?

こちらも、その起源は既にお話ししましたが、相当古く、鎌倉時代だと言われております。

もっとも、当時は今のように、皆で、飲んで、食べて、歌ってと言うような性格の物ではなく、一部の高貴な人達が、短歌などを読みあっての年忘れだったようです。

さらに、江戸時代には武家階級や一般庶民の間では、酒を酌み交わしての年忘れのようなものが存在していたようですが、広く普及したのは明治に入り、企業や公務員等のサラリーマンたちの間で広まり、現在に至ります。

そして、今年も忘年会シーズンに突入し、スケジュール表には仕事関係、グループ関係等の忘年会の予定がぎっしり詰まっている人も多いのではないでしょうか?

加えて、忘年会の幹事を蒔かされ、場所の選定や、内容、日時、参加者の確保等などと、忙しくされている人もいますね。

職場関係の忘年会、女子会の忘年会、友人やサークル活動での忘年会等など、様々なスタイルが有りますが、いずれにせよ、どうせするなら、楽しく行いたいものです。

そこで、次回よりそのニーズにお応えするような、忘年会に関する知識やマナーに触れて行きます。

忘年会は、単なる飲み会でなく、酒を通じ多様なコミュニケーションを図るのが目的ですので、今回は特に酒に関するマナーにも詳しく触れて参りますので、是非お付き合いください。

それにしても、選挙のせいで閑古鳥が鳴くようにならなければいいですね・・・。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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