マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
前回に引き続き挨拶のお話しです。
このコラムで何回も触れましたが、大切な事なので再度取り上げます。
挨拶のポイントは、相手に「挨拶をしたこと」が解って頂くことが大切です。
自分は、確かに挨拶をしたつもりなのに、それが相手にきちんと伝わらなければ、何にもなりません。
だから挨拶は、明るく元気よくして下さい。
そして、それに「心を込める」ことが大切です。
心を込めるためには、発する言葉の意味をキチンと理解することが大切です。
これはマナー美人になるための必要条件です。
例えば「お早うございます」の意味は、「早起きは3文の得」と言われるように、「朝が早くて良いですね」と言う意味です。
さらに、「今日は」と言う意味は、「今日はご機嫌よろしいですか?」の意味で使用されます。
また、ビジネスシーン等でよく使われる「いらっしゃいませ」と言う言葉には、「お金を使うために来店してくれてありがとう」と言う意味と、「私はあなたを心からおもてなしする用意ができております」と言う意味があります。
従って、「いらっしゃいませ」と言う言葉を発したら、当然真心をこめてお客様と接しなければいけません。
「いらっしゃいませ」と挨拶をしたら、その言葉に責任を持つことが大切です。
加えて、挨拶をする時には、相手の目をみるがポイントです。
お客様の方を向いて、目をキチンとみて下さい。
ところで、挨拶美人になるには、挨拶の上手な人を見習うことも大切です。
職場で、朝の挨拶をする時に、爽やかな挨拶をする人がいたら、その人の挨拶を真似ることも上達の秘訣です。
どこの職場でも、一人や二人はいるはずです。
人がブランドの服や時計やバッグを身に付けていたら、羨ましいと思う人は多いですが、羨ましいと思うのは精々30秒位にして頂き、次にその人が、どんな挨拶をしたり、立ち居振る舞いをしているかを観察して下さい。
それが、自分にとって参考になるなら、今度は、それを羨ましく思い参考にして下さい。挨拶や会話や立ち居振る舞いが参考にならないなら、不必要に羨ましく思うことは無いと思います。
また、お客さんや上司や先輩には丁寧に挨拶するが、目下や業者の人は無視する人は参考になりません。
「他人の振り見て我が振り直せ」です。
出入りの業者や目下の人にも、自分から率先して、笑顔でキチンと挨拶をされるよう心がけて下さい。
挨拶を損得でしないで、誰に対しても平等に、笑顔で元気よくすることが人間関係を円滑にする秘訣です。
「挨拶美人」になれば人生が好転します。