マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
マナーうんちく話75《男は度胸、女は愛嬌・・》
「男は度胸、女は愛嬌」。
最近はめっきり耳にしなくなった言葉です。
替わりに、「草食系の男に肉食系の女」と言う言葉が幅を利かす時代になりました。
長年ブライダルの仕事に携わっていた関係で、多々うなずけるところがあります。
皆さんは如何でしょうか?
では「男は度胸、女は愛嬌」。この諺の本来の意味に触れてみます。
「大切なことの決断は男に委ね、女は男が下した決断が上手くいくようにそのフォローをする」。つまり、今流にいえば、男が戦略をたて、女が戦術を練るということでしょうか。
最近は「男性脳と女性脳」、あるいは「男性の心理・女性の心理」等の本も出回っておりますが、要は、「男と女がそれぞれの得意分野を発揮しつつ、互いに協力し合って生きて行く」ことが大事ではないでしょうか。
「男性は、ここぞという時には、いじいじしないで、ビシッと決める」、そんな勇気と決断力がほしいですね。
そして「女性は、何時でも誰にでも、優しくて愛嬌がある」のがいいですね。
先人達は、男と女の美徳を、実に的を射た言葉で表現していると改めて感心します。
勿論今は「男女共同参画社会」です。多様な意見があってしかりです。
皆さまは如何でしょうか?
私はこの諺は、就活、婚活、自分磨き、全てに当てはまると思います。
自分は、そこそこ教養もあり、器量も悪い方ではないのに、何をやっても、どうもうまくいかないなー、と悩んでおられる方は、この言葉を参考にされることを、お勧めします。
特に女性にとっては、愛嬌が良いだけで、何から何まで大きく好転してくると思います。
先ず、就職する時にはとても有利です。勿論、職種や職場により異なりますが。
私も今は、学生に面接指南をしていますが、在職中は覚えきれないくらいの面接を担当しました。その時には愛嬌の良い女性は最優先した記憶があります。
婚活しかりです。愛嬌の良い女性は男性には先ず持てます。
接客・接遇においても、愛嬌のある女性はお客さんに好かれます。
会議でもそうではないでしょうか?いくら専門知識に長けていて、会議で男性を論破しても、ビジネスでは勝ち組になるかもしれませんが、それが必ずハッピーにつながるかと言えば、私は首をかしげます。むしろ愛嬌のある女性を応援したくなりますね。
勿論、時と場合に寄りますけど・・・。
一方、男性の場合は残念ながら、度胸だけでは世の中は渡れません。
経済力(仕事)が大切ですね。
仕事に、さらに勇気と決断力が加味されれば理想です。
私は、男性は草食系よりどちらかと言えば肉食系になられることをお勧めします。
ただこの諺は、それが作られた時代の理想論であって、現実には、「度胸のある男」や「愛嬌のある女」が非常に少なくなったので、それを嘆いて作られた言葉だそうです。
さらに、これに加えて、「説教の出来る坊さん」も少なくなってきたので、正式には「男は度胸、女は愛嬌、坊主は説教」となります。
「キョウ」の「ごろ合わせ」のようですね。
色々な言い方ができます。「男は度胸、女は愛嬌、日本は不況」。あるいは「男は度胸、女は愛嬌、年寄りは隠居」等など。
「男はつらいよ」の主人公、「フーテンの寅さん」が喜びそうな言葉です。
皆さんはどんなゴロ合わせを思いつかれますか?