圧迫面接されている?どうする?ー最近の圧迫面接事情

井上博文

井上博文

テーマ:実は知らない面接対策・集団討論対策

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京都コムニタスでは、面接対策に力をいれており、特にコーチングの中でトレーニングしていきます。その中で圧迫面接に関する質問がよく挙がります。面接では相手の受け取り方を考慮することが重要であり、適切なコミュニケーションが求められます。特に、相手を不快にさせるような発言は避けるべきであり、面接の場でもその意識を持つことが大切です。

圧迫面接に不安を感じる受験生は多いですが、近年では明確に圧迫といえる面接は減少傾向にあります。以前は「怒鳴る」「物を投げる」といった明確な圧迫が見られましたが、現在はSNSもあり、人材を逃す行為として大学院側も控えるようになっています。しかし、一部では未だに理不尽な面接が行われることがあり、特に攻撃的な面接官による不適切な対応が問題となることがあります。

最近、ある大学院での面接において、受験生が音楽に関する研究計画を提出し、研究室訪問で承認を得ていたにもかかわらず、面接官が「うちでは音楽療法の授業なんてありません」「科学の意味分かっていますか?」などの否定的な発言を繰り返した例がありました。このような面接は受験生にとって不快な体験となり、大学の信頼性を損なう可能性があります。

圧迫面接には意図的なものと無意識的なものがあり、前者は特定の適性を測る目的で行われますが、後者は面接官の不適切な対応が原因で生じることが多いです。意図的な圧迫面接が減少する一方で、受験生が「圧迫された」と感じるケースが増えており、これは感情制御やコミュニケーションスキルの問題も関係しています。攻撃性の高い面接官や、質問がかみ合わない面接官に対しては、適切な受け答えをすることが求められます。

具体的な圧迫面接の例としては、過去に「年齢をしつこく聞かれる」「非公式の場での発言と試験時の発言の違いを指摘され、怒られる」などがありました。これらは受験生にとって非常にストレスフルな経験となり、大学側に問い合わせることで対応が可能な場合もあります。しかし、大学側が明確な対応を取らない場合も多いため、過度にエネルギーを消費するよりも、より良い環境の大学を選ぶことが推奨されます。

面接官の質問の中には、一見圧迫的であっても意図があるものも存在します。例えば、「この試験に落ちたらどうしますか?」という質問には、次の試験を受ける意志を示すのが適切な対応となります。また、「元教師であったことのデメリットを言ってください」といった質問では、メリットとバランスを取った回答が求められます。これらの質問に適切に対応するためには、過去の質問事例を学び、想定問答を準備しておくことが重要です。

圧迫面接への対策として、感情処理能力を高めることが必要とされます。面接の場で感情的にならず、冷静に対応することが評価される要素の一つです。特に、嫌な質問に対しても冷静に対応し、不適切な態度を取らないことが求められます。また、面接の準備段階で圧迫される可能性のある質問をリストアップし、事前に対策を講じることで、不安を軽減することができます。

近年、企業の面接でも圧迫面接の割合は12%程度とされており、減少傾向にあります。企業では面接官が慎重な言葉遣いを求められる一方で、大学ではまだその意識が薄いことが課題となっています。特に大学では、個々の面接官の問題として扱われることが多く、大学全体の問題としては認識されにくいです。そのため、受験生側で適切に対応し、必要に応じて大学側に問い合わせることが重要です。

結論として、意図的な圧迫面接はほぼなくなりましたが、無意識的圧迫面接は依然として存在しています。そのため、圧迫的な面接が行われる大学は回避するのが妥当であり、受験生は面接対策として感情処理能力を高め、適切な対応を身につけることが望ましいです。


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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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