あなたを将棋の駒に喩えると?
3月3日の18:30から心理系大学院入試セミナー「今から知っておきたい面接対策」を行います。
面接対策は必須ですので、次年度受験される方は是非ご参加いただけたらと思います。
今年度の受験も最終盤に来ました。まだ受験する人もおられますが、塾としては、少しずつ次年度に目を向けています。当塾では、受験をした方に、受験報告書を書いてもらっていますが、今年の面接で目立った質問として、「なぜ今なのですか?」というものが挙げられます。「なぜ今受験(進学)をするのか」「なぜ今資格が必要なのか」「なぜ今仕事をやめるのか」「なぜ今臨床心理士になりたいのか」などなど、この種の質問が多かったことが特徴的でした。これを聞かれるのは、もちろん大半が社会人の方です。今年は公認心理師に絡む質問が多少は出るかと思っていましたが、実際はほとんどでませんでした。それからすると、この質問は公認心理師を意識してのことではなさそうです。実際臨床心理士指定大学院以外でも聞かれています。
この「なぜ今」という質問は、仮に私が面接官だとしても聞きたくなるように思います。これを聞くことで、受験者がどのようなことを考えているかがかなり明確になります。「勉強がしたくなった」、「今どうしても資格が必要になった」、「資格はさておき、心理士としてのスキルが欲しい」「とりあえず」「何となく」など、いろいろあると思うのですが、これを適切な形で面接官に伝えることは、勝敗を分けると言えるかもしれません。
カウンセリングでも「今ここ」を非常に大切にします。仏教も今ここを生きる宗教です。過去の「今ここ」の積み重ねで今があり、さらに「今ここ」を積み重ねることで未来になっていきます。常に「今ここ」が大切なのです。この点を踏まえられているかどうかは、臨床心理士の適性につながると思われます。また、「なぜ今●●大学に入って、臨床心理士の訓練を積み、基本技能を習得して、研究もして、資格を取得しなければならないか」を言える人は、年齢、性別問わず、非常に優秀な人と評価されやすくなります。また、それだけの覚悟を決めて、この世界に飛び込もうというわけですから、先の保障など考えていない人です。この先行きが見えない社会で、不安を抱える人が多い中で、このような人の存在は、非常に心強いと言えます。このように多くの意味で「なぜ今なのですか?」という質問が増えたと考えられます。しばらくこの傾向は続くと思います。
ご質問等はお気軽にこちら までお問い合わせください。
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