研究計画書作成での最初の躓き
そろそろ、京都コムニタスでは、書類作成の準備が本格化してきました。年末年始も、書類作成には関係ありません。これから、本格的に文章を書き始める人が増えてきます。入試用願書に書類を書く際の基本は、「是非、どうしてもこの学校に入学したい」という旨が全面的に読み手に伝わることと、相手方に「なるほど、そりゃうちの大学しかないわな」と言わせることを意識することです。そのためには、まず相手方が読みやすいように書くということが必要です。
書式が特に指定されていない場合(書式がある場合はもちろん、それに沿います)、まず文量ですが、通常はA4一枚が基本です。多くても2枚までです。一枚は横書き1200字が妥当です。私としては1600字は多いと思います。もちろん、パソコンで書きます。書式としては40字×30行で、左右の余白はしっかり取り、文字間隔は詰めると読みやすくなります。左右の余白を狭くして、文字間隔が広くなると、一目で追いにくくなり、かなり読みにくくなります。中央に寄せましょう。一方、行間は広い方が読みやすいと言えます。上下の余白は少なめにして、30行の行間を広めに取りましょう。文字間隔が広く、行間が狭いものが最も読みにくいということになります。
フォントは基本的に明朝を使います。ゴシックでも構いません。あまり変わったフォントは使わない方がいいでしょう。草書は使いません。ポイントは10.5から12ポイントが通常です。それより大きいのも小さいのもおすすめできません。私は10.5を使います。
次に用紙ですが、どこにでもある白無地のコピー用紙で結構です。模様等は不必要です。感熱紙(懐かしい!)はやめてください。時間がたつと字が消えることがあります。私たちの世代は、ワープロを使っていましたので、そのマナーとして、感熱紙で提出をしないようにと習いました。またあまり高級な紙(例えば和紙)などには書かない方がいいでしょう。その種のアピールを嫌う先生も知っています。
手書きの場合(京都光華女子大学は手書きです)、もちろん鉛筆は不可です。消えるボールペンも不可です。これも(意識的に消さなくとも)文字が消えてしまうことがあるそうです。一般的なボールペンで書くのが無難です。私はジェットストリームが書きやすくて好みです。まとめて買うと一本100円もしません。人生で最もと言えるくらい丁寧に書きましょう。書き間違えた場合(当塾では基本的に想定しませんが)、修正液は不可です。新たな願書を用意するか、二重線、訂正印です。最近は訂正用の小さな印鑑も売っていることもあります。
次に封筒にいれるために書類を折らねばならない場合、基本的に四つ折りにはしません。三つ折りが妥当です。指定の封筒がなければ、長形3号を使うのが妥当です。また、当然ですが、学校ごとに書類を作りましょう。仮に同じ字数であっても、可能な限り、その学校にフィットするように書くことを諦めないでください。仮に前期不合格で、後期を受ける場合、同じ書類を出すのはやめましょう。一度でも不合格になった場合は、かなり誠実にバージョンアップに取り組むべきだと思います。
よく受験曲線という言い方もありますが、受験勉強を始めて、正比例的に成績が伸びるということはほとんどなく、最後、直前になって急激に伸びてくるというパターンです。最後の追い込みとも言います。これは非常に重要で、最後まであきらめないことも条件の一つになります。書類作成の時からあきらめずに最後まで努力を続けた人にだけ、最後の一伸びがプレゼントされます。極論に聞こえるかもしれませんが、最後3日で別人になったくらいに伸びた人も数え切れないくらいいます。英語も一気に読めるようになるケースもあります。ただし、ありきたりな言い方ですが、書類作成からの積み重ねが全てです。積み重ねがなければ、結局最後の伸びもありません。積み重ねがあれば、追い込みの時期で切羽詰まると力を発揮した人もたくさんいます。
どのような人でも伸びてくるのは最後1ヶ月くらいからです。それで十分です。正比例で伸びねばならない理由などありません。しかし、不思議なもので、伸びてくると自覚ができてくると同時に、もっと勉強したかったという話もよく聞きます。どんどん貪欲になり、知識欲もわいてくるのだと思います。そうなるとあとはいくらでも一人で勉強できますので、さらに伸びてくるという良い循環がうまれるのだと思います。
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