「誤解を与える発言」:誰も誤解などしていない

井上博文

井上博文

テーマ:小論文対策

小論文を書くときには当たり前のことですが、差別や偏見、無知(無恥)から発する発言は避けてください。というよりやめてください。やめてください、というのは、普段から自分の発言や行動を意識しておき、気づかないうちにそういった発言をしているので、それも避けられるだけの能力を身につけておく必要があります。
小論文でよく「書けた」という人がいるのですが、もちろん、内容が大切で、いくら自分の意見があってもこの記事のように差別主義者であることを高らかに宣言するような発言は小論文でも、ましてや論文でもありません。「私はアホです」と主張しているようなものです。こういう発言は言論の自由とは言いません。当たり前のことですが、言いたい放題いうこと、やりたい放題やることは自由ではありません。後ろから、前にいる人の頭の形が気に入らないからといって、たたいたら、立派な犯罪です。頭の形が自分の価値基準にはまらないからといって、「あの頭の形を私は嫌いなのです」と公人が言ったら、その人の頭がおかしいのではないかと思われて然るべきでしょう。この記事に出てくるような政治に絡む人間が、差別主義者であることは、別に日本に限ったことではないのでしょうが、科学や合理の世界では、そういった差別主義者は排除されます。時々混じってますが、だいたい、大学でそういった発言をすると、公式、非公式にかかわらず、たいていは問題になりますので、大学から排除されるケースがほとんどです。

本題はここからで、この記事に出てくる人物は「誤解を与えるような表現をして大変申し訳なかった」これが最近政治禍を筆頭とする連中が使う常套句になっています。小論文でこれを使うことはないと思いますが、これは「誤解をした側が悪い」「私は正しいことを言っている」と言っているのに等しいので、謝罪など一切していません。こういう言い回しは最低ランクになります。

小論文では、「自分の考え」を「根拠をつけて」「データに基づいて」「正しいと」「主張」します。だから「言外の含み」とか「何とでも取れる言い回し」などは論外ですし、ましてや謝罪を口にしながら、「下々」をさらに踏みつけにするようなやり方は、もはや裁判沙汰に相当すると言っても良いでしょうし、私が裁判をした経験値から言っても、刑事事件に十分相当する話だと思います。子どものいたずらなら、その子どもを社会から抹殺せんがばかりにネットはたたきますが、こういった差別主義者は意外にたたかれないものですし、なんなら、政治禍がさらに守ってくれます。この方が更迭されたとして、その後を誰も後追いしませんし、なんなら、十分やっていける次の仕事についています。愚かな行為をした子どもが、その店から提訴されることは、仕方のないことです。店にしてみれば、大きな被害を被ったからです。しかし、こういった差別主義者も、差別を受けた人からすると大きな被害を受けています。簡単に言えば、こういう公共の人間が堂々と差別をすると、それだけで就職がしにくくなるという現象があります。また差別を助長します。首相秘書官でも言っているのだから、ということで同調するヤカラが当然出るのです。ネットで抹殺しろとは、いずれにしても思いませんが、寿司屋が子どもを訴えたのと同様、被害者の人たちはこういうヤカラを裁判に訴えても良いと思います。
もちろん、この失われた10年で、こういうヤカラが増長するだけ、司法がおかしくなっていて、このヤカラは訴えられても、おそらくは刑事は「不起訴」になってしまうし、そうすることによって「大したことないことだった」と余計な被害を受けてしまうことは目に見えているので、黙認してしまう。その黙認がさらなる愚か者を増長させる。
とても、嫌な世の中です。被害者救済を言う人も増えましたが、こういったヤカラが最低ラインとして公共に出てこないことを祈るばかりです。

小論文を書く人は、こういったヤカラに影響されないことが大切です。とくに対人職を希望する方は、被害者への思いをもっておくべきですし、こういったヤカラに虐げられる弱者への思いも持っておくべきだと意識しておきましょう。


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