臨床心理士指定大学院受験は受験戦略が重要です

井上博文

井上博文

テーマ:後悔しない臨床心理士指定大学院の選び方

もう彼岸の時期ですが、もう少しすると受験戦略をたてる時期になります。私たちが手がける受験は、大学受験のように、偏差値基準で受験校を決めることはありませんので、一つの大学の複数の学部を受けるということはまず起こり得ません。したがって、複数受験をするときは他の学校を受験するということになります。本来、大学受験もそうあるべきなのかもしれませんが、専門分野を勉強するということは、広く深く勉強することですので、一人の人が、複数の専門分野を持つということは、決して容易なことではありません。特に現代は情報過多の時代ですから、例えば心理学でも多様な分野に細分されており、心理学という学問分野一つをすべて習得するということでも至難です。それができる人を知の巨人と呼ぶのだと思います。

受験戦略はこの点を踏まえてたてていきます。漠然と「○○学を学びたい」ということでは範囲が大きすぎますので、まず「○○学の△△という分野を学びたい」というところを入り口におきます。その上で、「△△という分野の□□という論文を読んで、××という問題意識をもった」
と転じていきます。さらに「××という論文の著者の☆☆という先生は♤♤という学校の先生である」「故に♤♤という学校に進学したい」と学校決めの理由を、こういった流れで筋道立てて考えていきます。もちろん、以上はサンプルであって、やり方は幾通りもあります。いずれにせよ、本人にフィットした流れをたてることが必要になります。
そうすると、これまで何となく行きたいくらいの理由だった大学に対する志望理由がより明確になってきます。ただし、これは志望理由とまではいきません。志望理由はこの上に乗ってくるものでが、あらかじめこの作業をしておいた方が志望理由を書くにも、面接をするにも有効になってきます。

また受験日程が確定すると、より具体的な受験戦略を立てなければならない時期になります。例えば、臨床心理士指定大学院の場合、二校以上の大学の入試日が同日になることがあります。当然、どちらか一方しか受けられません。行きたい学校が二校の日程が重なってしまうと、非常に悩ましい状況になりますが、ここは先に学校を決めてしまうことが重要です。受験生は二分されるわけですから、いずれかの学校は狙い目になりますが、これはとらえ方次第です。普段、人気のある学校なら、少しは受験者が減るわけですから狙い目という見方もできます。普段人気のない方は、より少なくなるわけですから、やはり狙い目ということになるわけです。

より合格しやすいという目で見るか、あくまで行きたい学校の受験生が減る、という目で見るか、この差はとても大きいので、しっかりとした決断が必要になります。また、学校が決まると、研究計画をどうするか、面接重視の学校の場合、対策をどうするか、学費や通い方をどうするか、など、一から考えないといけないことが増えます。

私は受講相談に来られた方に、決まって言うのは、まず受験校をおおむね決めることから始めましょう、ということです。特にこの時期は、まだ新年度に入っていませんから、受験者がどのように分布するかの予測が立てられません。ただし、来年度は、臨床心理士指定大学院の受験生は増えると見ています。それも加味して選ぶところから始めましょう。

京都コムニタスでは、受験校選びから相談に乗りますので、お悩みの方は、是非相談にお越しください。
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塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

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