セカンドキャリアとしての臨床心理士
先日、京都文教大学の先生にインタビューをさせていただいた時にあらためて思ったのですが、心理職として食べていくにはどういったスキルを身につければいいのか、ということは、多くの人が受験前から考えておいた方が良い問題だと思います。京都文教の先生はとても重要な指摘をしてくださったのですが、合格させるにあたって、重視しているのは、受験生が持つバランス感覚だということでした。もちろん、バランスと言ってもいろいろあるのですが、例えば「人を助けたい」という思いを持つことは大切なことですが、それだけだとバランスが悪いと受け取られます。大雑把に言えば、幅が広い方がバランスが良いと思われやすいと考えられます。それだけ心理職は幅を持って、ストライクゾーンを広く持っておくと、職も得やすいと考えられているということになります。ただし、幅もいろいろあって、子どもから高齢者まで、という幅もあれば、様々な心理療法ができる、心理査定ができる、といった幅もあります。やはり、自分がどんな能力を身につけていきたいのかのビジョンをしっかり持っていた方が良いでしょう。
一方で、食べていけるようになるには、いくつかの方法を考える必要があり、それなりに戦略的になる必要があります。あまり推奨されていないようですが、開業をしたいという人もよく聞きます。しかし、大学院を出てすぐ開業するのは無理があります。開業するには、一定の人脈が必要ですし、古宮昇先生は、インタビューで本を出すことも大切だと仰いました。かなり強い自己プロデュース力を要します。またそれだけでもよくなく、やはり「腕」が必要だということです。古宮先生のような腕を身につけるには、かなりの資質と経験と訓練を要しますから、多くの人は、まずはどこかに雇われることを考えます。これが一般に「食べていける」と考えられるようです。要は就職ということです。多くの場合、常勤職を指します。常勤職の場合、この調査にもありますが、若干給料は低いようです。食べていけなくはないか、という感じです。ただ、ここまでインタビューしてきたところによれば、地域によっては、かなり容易に常勤職を得られるところもあります。都市部でも兵庫県の公共関連で、ずっと募集が出ているところがあります。
こちら
結構な給料だと思います(仕事の大変さは知りません)。
このような常勤職もそれなりにありますが、多くの場合、また先生方もよく推奨しておられますが、いろいろな現場を経験するために非常勤をかけもちするパターンがあります。若いうちは、これをしている人が多いと思います。確かに厚生年金や社会保険を考えると不安という人もいますが、まずはキャリアを重視される人の方が多いという印象です。
心理職は食べていける(金持ちにはなれないかもしれません)というのが、私の結論ですし、人によっては、かなり稼いでいますが、それだけのスキルアップをしてキャリアを高めていくだけの価値のある資格だと思います。
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