第5回公認心理師試験の難易度は上がりますか?

井上博文

井上博文

テーマ:公認心理師試験対策

第5回公認心理師試験の難易度は?

第5回公認心理師試験実施が7月17日に決まり、少しずつ慌ただしくなってきました。もちろん、と言うべきか、私たちへのお問い合わせは、第5回試験の難易度に関することが増えています。当然、誰でも気になると思います。
すでにブループリントがでていますが、これらを見る限り、私としては、「トータルではそれほど変わらない」と見ています。この試験はとてもよく設計がされていて、いくつかのカテゴリーの問題がバランスよく配置されています。まず日本語力問題、心理学に限らない一般常識問題、心理学に限った一般常識問題、心理学専門家にとって常識問題、心理学では解けない問題、公認心理師関わる各分野専門家にとって常識問題、公認心理師法系問題、誰が見ても難しい問題=上のカテゴリーに当てはまらない問題、こんなカテゴリーがバランスよく配置されており、どこかだけ特化していても、合格点には届かないようになっています。上のカテゴリーの3分野以上で点数を確保できると、合格の目が出てきます。特に日本語力問題、心理学に限らない一般常識問題、公認心理師法は確実に点数を取りたいところです。いわゆる捨て問は、誰が見ても難しい問題になると思います。勉強すれば点数が上がるのは、心理学に限った一般常識問題です。何と言っても心理の専門家の試験ですから、このウエイトは大きくなります。
まず、このような問題設計はほとんど変わらないと思います。ただ、試験委員の先生が、それなりに入れ替わっていますので、その意味での変化はあるかもしれませんが、微差と見るべきでしょう。

合格率60%未満・得点率60%未満で、150点が安全圏

第4回の合格率を見る限り、58.6%という数字は、第2回と第3回と比べても少し高く、難易度が下がったとは言えないまでも、決定的に上がったとは言えません。確かに、143点はちょっとやり過ぎ感はあるのですが、そのくらい上げないと予想よりも多くの合格者が出てしまうと、運営側が考えたと言って差し支えないでしょう。ここでわかるのが、運営側の予想がどうも「合格者数」よりも「合格率60%未満」を重視しているということです。その意味で、今回の公認心理師試験は、運営側からすると、問題が少し簡単であったか、あるいは受験者の学力が上がったか、その両方かで、138点だと「合格率が60%を超えたので、最低点を上げて、合格率を下げた」と推定されます。おそらく第1回公認心理師試験は「合格者数」を重視したと想定されますので、考え方に変化が生じていると見るべきでしょう。
また第5回試験については「合格基準は、総得点の60%程度以上を基準とし、問題の難易度で補正するという考え方を基に決定する」と記載されています。
こちら
受験者数もやや重要な情報になります。おそらくは第4回と同じくらいの数字になると考えられます。したがって2万人程度と見ます。そして合格者数も第4回と同じくらいか、それより少ないくらいと推定されます。ただし、公認心理師の人数を増やしすぎることへの懸念もあるでしょうから、1万人くらいまで絞る可能性はあります。その場合は、やはり合格点の上方修正で対処することになります。その場合、「60%程度以上」という枷がありますから、230点満点が変わらないとして(変わる可能性はあります)、65%なら149.5:150点を安全圏と見ています。7割なら161点ですが、だとすると、合格基準が70%程度になってしまいますから、そこまで上がることはないと言っていいでしょう。したがって、150点を取れる対策が第5回試験には必要と考えるのが妥当です。

試験対策や模試は、是非、一度当塾に相談いただけたらとと思います。



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