公認心理師試験重要キーワード「ひきこもり」
最近、研究計画を作っていて、「半構造化面接って何ですか?」と聞かれ、そういえば公認心理師試験でも出題されるトピックかなと思い、今更感もありますが、少し触れます。
こういったトピックは多くの場合、「質的研究方法」として扱われます。質的研究方法はよく量的研究方法の対極として見られることもありますが、実際はそうではありません。それぞれ別カテゴリーとして考えるのが妥当です。
質的研究方法を学ぶ際、私はよくこの本を紹介しています。少し古くなってきているので、いろいろ探してみるのがいいでしょう。
公認心理師試験では第2回公認心理師試験
問38半構造化面接について、不適切なものを1つ選べ。
①質問紙型の面接ともいわれる。
②質問を追加することができる。
③面接の前に質問項目を用意する。
④構造化の程度による面接区分の一種である。
⑤対象者の反応に応じ、質問の順番を変更する。
これは半構造化面接のみが問われた問題です。正答は「不適切なもの」で、①です。どちらかというとサービス問題かと思います。このような論点が見たままの問題もたまに出ますが、知識がなければ運頼みになってしまいます。やはりブループリントはしっかり見ておくべきでしょう。
ブループリントでは、⑭ 心理状態の観察及び結果の分析です。出題率は8%です。ここは公認心理師の定義に関わるところですから、最重要ポイントの一つと言っても過言ではありません。是非他との絡みも考えてしっかり勉強しておきたいところです。
ブループリントの変更点としては、
中項目(1)「心理的アセスメントに有用な情報(生育歴や家族の状況等)とその把握の手法等」の小項目 インテーク面接、査定面接となっており、査定面接が追加されました。
中項目(3)「(3)心理検査の種類、成り立ち、特徴、意義及び限界」の小項目に「神経心理学的検査」が追加されました。これは重要かもしれません。
ここはいわゆる心理アセスメントや心理査定といわれるところで、まだ触れていませんが、事例問題にもたくさん出題されています。
第2回テストでは12問出題されました。そのうち知能検査が5問、テストバッテリー、半構造化面接、生物心理社会モデル、関与しながらの観察、適切な記録、報告でした。
面接法の種類は、構造化面接、半構造化面接、非構造化面接があります。構造化面接とは、被面接者に関するある特定の情報を確実に得るために、あらかじめ定めた質問項目、順序のまま質問を行います。医療場面において、精神科や心療内科でうつ病などの精神疾患の診断を行うために、診断基準に定められた項目を用いられます。
半構造化面接とは、上の②から⑤が「適切」ということになりますが、あらかじめ定めた質問項目以外にも、被面接者の回答に対して疑問が残った点について質問をしたり、面接の途中で思いついた質問をしたりする面接法です。京都コムニタスでは研究計画作成の時に、よくこの言葉を使います。質的研究などで用いられることが多く、心理支援の場面では、インテーク面接において用いられることもある。非構造化面接とは、質問項目や順序をあらかじめ定めず、面接の中で被面接者(クライエント)の話や状況に応じて、自由に質問や会話を進めていく面接法です。
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