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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

自己奉仕バイアス

2021年7月11日

テーマ:公認心理師試験重要キーワード

コラムカテゴリ:スクール・習い事

悪夢の前政権から今の政権に引き継がれて、自己奉仕バイアスという言葉を想起する人は間違いなく多いと思います。公認心理師試験でも社会的認知の箇所で問われることがあるので、知っておくべきですし、当塾の講座にも「社会・集団・家族心理学」に出てきます。公認心理師試験に限ったことではありませんが、テストを受ける際に暗記とか記憶は非常に重要とされますが、永遠の課題でもありますし、これほど個人差の大きいものもありませんし、これほど、「努力」と絡めて語られるものもないのではないかと思います。私自身よく言っていることですが、日本人がなぜ英語が苦手なのか、ということについてですが、とても簡単なことです。日常生活に不要だからです。受験はなんだかんだ言っても非日常であって、日本人としての私たちの生活に英語が必要ないのです。国という名前の役所が、日本人の英語力を高めたいなら、簡単です。英語がないと生活に困るようにすればいいのです。当然、クレームの嵐でしょうが、10年もそのようになれば、英語ペラペラ率は格段に上がるでしょう。
心理学であっても同様で、自分の生活に関係のあるトピックはすぐに覚えますし、「これって、今の社会状況にぴったりかも」と思うと、知らない間に記憶してしまいます。

例えば、英語政策でも、実際に政治禍が着手してみて、うまくいくと(極論、事実は失敗でも)、全部自分のおかげという前総理大臣のような異様な人は少なからずいます。こういった人は、失敗すると全部他人のせいにします。こういった人は野党の党首を「自己愛が強い」などと「どの口がそれを言う」と他人があっけにとられるようなことを「躊躇なく」言います。大きな声で言いたい放題言ったら、周りが忖度してくれ、かつ金儲けしたい人が融合して、こういった人の背中を押す構造ができあがってきます。

ただし、これを成功体験とする人は、遠からず破綻します。そもそも実際は成功していないわけですから北方領土などその他領土問題も、拉致被害も、なんなら3本の矢とか言った経済も何一つ成功しませんでした。しかし、この悪夢の時代、大声で成果があると、結果責任と騒ぐ人は、成功っぽい言い方をしたものは全部自分の成果。失敗は全部他人のせい、これを徹底したことが前、現政権の手法以外何者でもありません。オリンピックも科学を無視して賭けに出たわけですが、もちろん、どうなっても「成功」と言い、「自分の手柄」と言うでしょう。戦争に負けるくらいのレベルで悲惨なことにならない限り、彼らが責任を取ることはありません。全部他人のせいであり、コロナは飲食店と、要請を聞かない人のせいであって、政治禍のせいではないと彼らは考えているからです。

しかし、実際は、あらゆる基準値を出しませんので、悪意はあるのだと思います。ワクチンが不足していることを知っていて隠して、1日100万回ワクチン接種とか言っていたわけですから、明らかに悪意があります。彼らからすると、国民は害を与える対象であって、自己奉仕バイアスによる自尊感情や自己愛を邪魔する生物なのでしょう。与党でも野党でも、誰が政権を持ったとしても、こういった自己奉仕バイアスの強い連中が国民をだましてやろうと悪意を持って自分の自己愛を満たす日々こそが、私たち一般人にとって悪夢なのだろうと考えられます。



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