想定外が起こった時にわかる強さ
3月になってしまいました。
京都の緊急事態宣言は2月末でもって解除されたそうです。私はテレビを見ませんので、記事があまりにも小さかったこともあり、夜中にコンビニに入ると、貼り紙で「緊急事態宣言は解除されましたが、引き続きマスク着用で来店を」と書いてあるのをレジで見るまで気付きませんでした。多分、ほとんどの人にとって緊急事態宣言は関心事ではなかったのでしょう。
京都コムニタスにとっても、緊急事態宣言が解除されたということで、いわゆるコロナ対策に変化があるわけではありません。PCに向けて話す以外は結局マスクをしますし、手洗い、うがい、消毒の徹底は当然継続されますし、特にそれをやめたい、やめるべきと主張する人もいません。もはや生活の一部になっています。また、どうしても酒を飲みに行きたいというスタッフもいませんし、春休みで旅行に行きたいという大学生もいません。ほとんどの人は粛々と今の生活に適応しようとしています。
1年前に同じ表題のコラムを書きましたが、よもや1年後の今日にもコロナが続いていると思っていませんでした。いつも「早い早い」と言っていますが、1年前のことなど、細かいことはほとんど覚えていないもので、特にこの時期考えることはありません。3月は年度末で、本来は1年の振り返りをする時期なのかもしれませんが、通常は、心はもう次年度です。私で言えば、新しい生徒さんの状況把握や訓練箇所を考えていますし、4月からの大学の講義のパワーポイントの作り直しをしたりして、準備をします。今年はちょっと大きめの記事を書いているので、いろいろ遅々としていますが、気持ちは4月に向いています。
以上から、今の3月は、少々難しい時期です。今年度の反省も重要ですし、次年度のことも考えないといけません。中途半端とも言えます。1年たっても相変わらず、わからないことだらけです。ワクチンが入ってきたそうですが、これもどうなるか、ほとんどわかりません。少なくとも私個人が打ってもらえるイメージがわきません。どこか他人事です。
となると、今できることは、社会状況をよく見回して、確実にわかる情報を紡ぎ併せて、まずは適応を考えます。わからないことに振り回されて不安になるだけだと、何も進みません。社会はとてつもない勢いで、確実に変わっています。1年以上前の「常識」はもはや遠い昔の記憶です。例えばトヨタのクラウンという名車は誰でも知っていますが、今のモデルになって一気に売れなくなって、なくなってしまう可能性が生じているそうです。諸行無常と言ってしまえば身も蓋もないのですが、時代に適応できなかった典型例とされています。一方で、時代に適応した商品もたくさんあります。半導体はPC需要の急激な増加で生産が追いつかないだとか。家電製品も勝ち組はたくさんあります。
相変わらず飲食産業、旅行産業は苦境です。私の同級生は、城崎温泉の旅館の社長ですが、先日苦境を訴えられました。昨年の9割減だそうです。老舗は、こういうときに適応しにくい面があります。
長々書いていますが、要するに、適応しよう、ということなのですが、言うだけなら簡単です。適応はしようと思うだけではできないものです。少なくともここまで生きて来ることができた、ということは、ここまでは適応できていたということです。ここに来て、コロナが原因であるにせよ、生存を脅かされる状況があるなら、適応できなくなりつつあるということです。そこには運以外にも何か原因があると考えます(なくても)。人間は寒ければ服を着ましたし、生肉がだめなら火を通すと安全だということを学習し、さらに料理という理を知り、芸術の域にまで高める人も出てきます。今は転換期なので、急に芸術にするのは難しいですが、適応のための工夫は可能です。勉強方法は意外と古いものに私たちはすがりつきがちですが、一新することもあり得るくらいの考えを持つ必要があり、勉強方法について、新しい方法を模索することができるのは、今の時期になるということです。先日、受講相談に来られた方には、とりあえず、ZOOMの説明をしました。今や仕事だけではなく、勉強ツールにZOOMやMEETなどは必須になりつつあります。これに適応しないままだと、いろいろ苦労しますので、今のうちに適応しておきましょうということです。
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