ピグマリオン効果

井上博文

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テーマ:公認心理師試験重要キーワード

第2回公認心理師試験
問251960年代のR. Rosenthalの実験で、ある検査の結果、学業成績が大きく向上すると予測される児童の氏名が教師に伝えられた。実際には、児童の氏名は無作為に選ばれていた。8か月後、選ばれた児童の学業成績が実際に向上していた。このような現象を説明する用語として、正しいものを1つ選べ。
①ハロー効果
②プラセボ効果
③ホーソン効果
④ピグマリオン効果
⑤アンダーマイニング効果

ここで出てきた選択肢は、コンビニに売っているような○分でわかる心理学的な本にでも出てきそうなキーワードたちです。簡単と言えば簡単かもしれませんが、こうやって並べられると、生半可な知識だと迷ったあげく間違うということになりかねません。他にも「カクテルパーティー効果」なんてのもあります。主任に言わせると、この問題の場合、Rosenthalの名前で④が選べないといけないそうですので、基本問題と言えそうです。とはいえ、他の選択肢も重要で、それぞれで問題を作成することができますので、正確な知識が必要です。
ハロー効果は、後光効果とも言われ、相手に好意的な印象を抱いていると、その人のどのような属性にも好意的な印象を抱いて判断をしてしまうことを言います。猫の試行錯誤学習の実験で有名なソーンダイクが最初にこの言葉を使ったのだとか。「あばたもえくぼ」というやつです。
②プラセボ効果は、大雑把に言えば、効き目があると思い込むと偽薬でも症状が回復する現象、です。「病は気から」というやつです。子どもに多いかもしれませんが、大人にもありそうです。
③ホーソン効果
これは産業分野でよく知られています。アメリカのホーソン工場で行われた実験からホーソン実験と言われます。これはプラセボに近いとされます。労働者が実験者から注目されていることで、作業効率が向上したというものです。関与しながらの観察にも重なる面があるかもしれません。
⑤アンダーマイニング効果
これは感情心理学でよく見られます。行動それ自体、例えば仕事のために仕事をするといった感じですが、それを内発的動機付けと言い、金銭を稼ぐために何かしらの行動をすると、自分の外に動機があるので、外発的動機付けと言います。内発的動機付けでしていることは、本来見返りを求めませんので、そこに「ご褒美」をもらってしまうと、意欲が低下してしまうことです。


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専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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