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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

「ご飯論法」に今こそ決別を

2020年8月31日

テーマ:実は知らない面接対策・集団討論対策

コラムカテゴリ:スクール・習い事

表題は上西充子先生の記事からの引用です。
こちら

私は京都コムニタスの指導方針として、面接対策を重視しています。必修の授業の中で、特にこの時期は面接対策に力を注いでいます。それだけ面接は奥が深く、難しいのですが、うまく遂行できれば、実はかなりの高得点が期待できるし、実はほとんどの人が面接対策など立てませんし、立てた経験もない、というのが実情ですから、一気に差を広げることができるのです。私たちとしてはこれに目をつけないわけにはいきませんので、開塾以来一貫して力を注いできたという次第です。

面接対策と言っても、もちろん一様ではありません。基本的には「質問に答える」だけなのですが、これがなかなか難しいということになります。また全員が同じ答えをしては点数がつきませんから、個々が違う答えをすることが前提の試験種目であることも忘れてはいけません。普通のペーパー試験は逆で、全員が同じか、それに近い答えを出すことを前提としています。だから面接だけ少し主旨が異なるのです。詰まるところ、個々の答え方や回答の中身、受け答え、適性、人間性などなど、様々なものが、大げさに言えば(私は大げさではないと思いますが)その人の人生、生き方が反映されるということになります。
これを大学の先生と話すと「そこまで見てるかなぁ」と言われたことも確かにあるのですが、逆から言えば、そこまで相手が意識してくれていない方が、誠実な答弁をした場合、より大きなインパクトを与えることができるということでもあります。

翻って、先日、総理大臣が退陣を表明しましたが、私はこの人物と周辺のお友達に、強烈な違和感と恐怖心を抱いてきました。○○アラートはこの人たちのために使うべきだと今も思います。私はそれほど政治的課題に関心があるわけではありませんし、与党でも野党でも何党が政権を取っても、良い政治による良い統治が行われ、良い暮らしが少しでもあるなら、何でも構わないと思います。また、諸行無常、盛者必衰の世にあって、我が世の春を謳歌しても必ず終わりが来ますから、その時に、巻き込まれないようにしておくのは自己責任だろうと思います。あのような異様な人々に近づくからには、それなりの利益を期待してのことでしょうから、当然のことです。いずれ司法が頑張ってくれることを期待します。
また、次の総理大臣が誰になるのかについても一ミリの興味もありません。選挙で決まるならまだしも、この国の総理大臣は国民が選ぶことができないからです。選挙は「自分の一票」が無駄になっても権利の行使は必要なことです。しかし、総理大臣選出は政治家たちの駆け引きにすぎませんので、文字通りどうしようもありませんので、関心がありません。実際、この8年近くであらゆる分野がここまで無茶苦茶にされた歴史も戦争以外ではなかなかないと思いますが、この後を引き継ぐ人は、誰がしても、余計無茶苦茶にするか、あるいは反面教師としたものの何もできないか、いずれかになるでしょう。多分後者でしょうが。

それでも私がこのコラムで何度か、この政権について恐怖心を書いてきたのは、もちろん、大学院入試や編入入試において、私が言ってきたことと、正反対のことを今の政権が強行してきたからに他なりません。その定型の一つが上西充子先生の命名されたご飯論法だろうと思います。政治家が嘘をつくのは今に始まったことではありません。だからそもそも本当のことを言うと期待する方が間違っています。しかし、このご飯論法は新手の禁じ手だと私は思います。今の総理大臣は、国を分断する名手です。アメリカの大統領よりも先にそれに成功しています。例えば、「難病再発で辞任する」と言ったわけですが、これを言うと必ず最低二種の「意見」が出るのです。「病気をネガティブに言う系」この系列は、総理大臣に対する侮蔑に近い言葉も含まれます。もう一つは「病気をネガティブに言った奴をやっつけてやろう系」です。こちらには総理大臣に対して、彼があたかも王であるかのような、あるいはNHK報道のような過剰な敬意を込めた言い回しで総理大臣を擁護するような言葉や揚げ足を取る言葉、揚げ足をとって、同じ病気で苦しんでいる人の気持ちがわからないのか系の言葉も含まれます。これを言うと正義が保たれた気持ちになれるのでしょう。こうやって二分することで、支持率が過剰に下がることを防ぐことができます。もちろん、過剰に上がることもありません。半分(以上)は、この内閣に対してあきれて物が言えない状態ですから。ただ、彼らを支持しない半分に対して、これまでの政治は、当然相手も国民であるわけですから、主権者です。一定の敬意を払って質問に答えてきました。ところが、この総理大臣の最も本領を発揮したのは、彼を支持しない側に対して、徹底的な攻撃をするか、あるいはご飯論法のような不誠実な態度をとり続けたことです。私が注目をするのは、その意味でのご飯論法です。

余談ですが、総理大臣が再発したと主張している難病は、私の兄もなりました(今は寛解)し、私が20年講師を務めたパーリ語学習会という会がありましたが、私の前任の先生がその病気で亡くなりました。だから知らない病気ではありません。私も遺伝リスクがあると言われたことがありますが、今のところ何ともありません。近い人をなくしていることもあり、この病気に対して思うところはたくさんありますが、政治的駆け引きに使われることはあまりに不快です。

ご飯論法と政権のあり方については、上西先生自ら記事を書いておられます。
こちら
生みの親の指摘はとても鋭く、これから大学院受験や編入受験をする人には是非読んでいただきたいと思います。政治の問題ではなく、人間性と適性の問題なのです。上西先生も大学の先生ですが、大学の先生は通常こういった答弁を最も嫌いますし、こういった嘘を瞬時に見抜きます。現総理大臣の答弁は、小さい子どもには放送禁止にして欲しいくらいですし、大学生にはしっかり反面教師にして、これだけはやってはいけない見本にして欲しいですし、院生は誠実な答弁とはどのようなものかについて学んで、身につけ欲しいと願ってやみません。二度とこのような政権が現れないことを願いますが、中田考先生は、今の政権はこれから来る独裁政権の露払いに過ぎないとおっしゃったとか・・もう勘弁して欲しいです。





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