臨床心理士指定大学院受験で社会人が使ってはならない志望理由
医学部やその他医療系学部等を受験する際に、自己推薦書を求められることがあります。書類審査でこれが重要書類となって、合否が決まることもあります。そのため、こういった書類を書くには、相応の専門的知識が必要となると考えておく必要があります。
自己推薦書の書き方は以前書きました。
こちら
自己推薦書は字義通り、自分で自分のことを推薦する書類です。では、自分で自分を推薦するとは、何をすればよいのかという問題に当たります。当たり前といえば当たり前のことですが、やってみると意外に難しいことです。よく考えてみると、人生の中で自分をどこかに推薦したことあるかと言われると、ほとんどの人が「ない」、と答えると思います。
自己推薦というワードで検索をかけてみると、たくさんのページが引っかかります。しかし、よく見ると、結構どのページもいろいろ書いてあって、なかなかどれが正しいのか迷うところです。逆の言い方すれば、定説はないということです。これもよく考えてみると当たり前のことです。自己推薦書の読み手が見たいのは、書き手のオリジナリティの部分であって、どこかで見たような文章ではないはずです。そうすると、書き手のアピールポイントを余さず引きだそうとするならば、やり方は百回書けば百通りということになります。私は常にそれを心がけており、こういった書類を作る際には、一切テンプレートらしきものを検索することもありませんし、過去の人の書類もほとんど見ません。まず徹底的に、書き手にフィットするアピールポイントが探すことに全力を注ぎます。だから、かなりの回数、面談を重ねていきます。医学部であるならば、医師になりたいと思ったきっかけから始まって、書類にはダイレクトでは書けないものの、ぶっちゃけ何で医師になりたいのかもよく聞きます。そこにヒントが隠されている可能性が高いからです。何度も面談をするうちに、徐々に書類に使えそうなネタが整ってきます。例えば留学経験、ライフワーク、ボランティアなどなど、使えるものはたくさんあります。このとき大事なことは、「できること」をたくさん集めます。「できないこと」は全部無視します。少なくとも自己推薦に「できないこと」は一切不要です。人は誰でもできないことだらけで、それで当然です。殊更アピールすることではありません。徹底的に「できること」だけを考えて、形にし、そこをデコレーション(演出とも、下駄をはかせるとも、多少の脚色とも、いろいろな言い方があります)して、見栄えを良くしてから文章化します。自己アピールにせよ、自己推薦にせよ、私がいつも生徒側に伝えていることは、「自分をケーキ屋さんのケーキと思え」です。ケーキ屋さんのケーキは、たいていの場合、消費期限はその日のうちです。つまり、「今(食べるのが)がベスト」なのです。様々な人生ドラマがあると思いますが、自己推薦のもう一つの極意は「いろいろ経験していきが、今がベスト」と言い切れるようになることです。
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