コムニタスの現在地
前回も述べましたが、政府は5月末まで緊急事態宣言を延長しました。多くの人は5月6日までと信じて会社や店を閉めていたと思うのですが、残念ながら、とても簡単な「断腸の思い」だけで命脈を絶たれようとしているところがたくさんあります。今の政府に何かを期待すること自体が間違っていますので、私たち一般人は自分で考えて前を向くことになっていくでしょう。すでにたくましいところは、テイクアウトに力を注いでいますし、宅配業者の自転車やバイクの数は日ごとに増えているように思いますので、政治家に命を奪われる必要はないと思っています。
私たちは教育関連業種ですので、大学と同じようにテレワークの充実が急務です。元々、このコロナ問題が出る以前から、クラウドを使ったテレワークは行っていましたが、ここに来て、ライブの授業を講師も生徒さんも塾に来ずにできる態勢は整いすでに稼働しています。当塾の特徴として、遠方から通う人が多いですので、通学時間をなくせることはコロナ問題の有無にかかわらず選択肢として持っておくことは決して悪いことではありません。あとは、設備をどれだけ充実させるかにかかっていると言えます。
何度か触れましたが、大学はすでにLMSを持っているところが大半です。これは決して教育分野だけで使用できるものではなく、ビジネスの分野でも十分に使えるものです。具体的なことはいずれ述べますが、すでにビジネス雑誌でもテレワーク特集が組まれるようになっています。このテレワークはこれまでの企業や学校のあり方を一新する可能性が高くなってきました。
今はまだ私も含めて手探り段階ですが、これがうまくいくようになると、確実に選択肢が一つ増えることになろうと思います。すでにビジネスの世界では、壁一面をスクリーンにして、画面いっぱい世界中に散らばっている同僚と、日本時間でいえば夜中の3時から英語で会議をするということは、なんら珍しいことではないと聞いていました。今後は様々な分野でそのようになるでしょう。
大学でも、事情があって、うまく通えなかった人が、ここに来て、フルマークで単位登録をして、とても前向きになっている人もいます。このような時に、前向きに新しい展開を作ることができる人、自分にとって良い風向きになったと感じる人が必ずいます。そのような人たちの声とニーズを聞いて形にすることが今大切なことだろうと思います。
当塾は幸いにして、公認心理師講座を手がけたこともあって、動画収録の技術があります。講師陣がそれに慣れているというアドバンテージがあったことは幸いでした。また、長くクラウドを使ってきましたので、教材や小テストはクラウド経由で送ることができます。あとは、研究計画書などを作るために集めた情報をLMSでいうところのポートフォリオにためて、論文などをいつでも取り出せる状態の個別ブースを作ろうとしています。またそれに伴う設備の充実を図っています。
今後は授業外指導もそれをうまく利用して、これまでと変わらないクオリティでやっていこうと考えています。このような時代を生き抜くには教養が必要です。不安や恐怖を乗り越える方法は、大学院で学ぶことでたくさん得られます。こんな時代だからこそ、学びに目を向けることが重要であり、私たちはその方向性を示していけるように努力をしていきたいと考えています。
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