まずは日本語力を重視しましょう
2020年はあまり良くない意味で歴史に残る年になってしまいました。連日「コロナ」という言葉を見聞きし、コロナという響きにさえ嫌悪感をおぼえられてしまうのではないかと思います。大学の時、近くにコロナという証明写真を撮ってくれる店があったのですが、大丈夫かなと心配になります。
いつも言うことですが、受験をする人にとっては、この時期のゴールデンウイークというのは、あまり意味のあるものではありません。しかし、今年はすでに社会機能がストップしている状態ですから、何がゴールデンなのかさっぱりわからない状態が続いています。こんな特殊な年は、普通に生きてきた人なら誰にとっても生まれて初めてですから、何をどうすればいいのか、よくわからないというのが正直なところです。しかし、受験生は、受験という競技を行うという点においては、あまり大きな変化はないと考えて良いと思います。私は、基本的に受験が中止になることはないと考えています。大学院の場合、通常9月と2月の2回の受験が実施されるのが一般的ですが、この回数が減るということはあり得ても、なくなってしまうということはない、と考えています。大学入試の場合、方法は何かに難しいとは思いますが、大学院や編入の場合、入試にそこまで大量の人が動くわけではありませんから、例えば、教室をたくさん使うなど、工夫をすれば実施は可能だと考えられます。大学という組織において、入学者がいないということは、様々な意味で致命的になりますので、そのあたりの工夫は大学の生命線の一つとも言えます。
その意味で、受験をお考えの方は、受験はあるという前提でモチベーションを作り、勉強をするのが妥当です。大学生の場合、大学は機能していますが、ほとんどがテレワークになり、このゴールデンウイークまでが準備期間で、ここから本格的な始動になりますから、今が不安な時期だと思います。大学院生がテレワークの方法を教えてくれる(それもテレワークで)という学科もあると聞いていますから、可能な限り大学の事務方と連絡を密にとって(そこは三密とやらにはなりません)、よく相談をするのが良いでしょう。新しいことに対応して、適応するのは、それなりに大変ですから、まずは大学のシステムに慣れていきましょう。入試ももしかすると、何らかの形で遠隔になる可能性もあります。面接はテレワークも不可能ではないと考えられます。今年の5月はまずは対応と適応がテーマです。
公認心理師試験の場合は、大学院の入試とは事情が異なりますので、これは正直なところ全くわかりません。ただ、勉強できる期間が延びたことは間違いありませんので、ポジティブに捉えることは可能だと思います。むしろ、家での学習に時間を使えますし、私どもも教材はWEB講座も行っていますし、WEB上の模試もあります。是非ご活用いただきたいと思います。
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