新型コロナウイルス問題後の大学

井上博文

井上博文

テーマ:失敗しない心理系大学院予備校の選び方

新型コロナウイルスの影響で、日本中の多くのものがストップしてしまい、多くのイベントが延期や中止を余儀なくされています。今、ストップしていないのは、実は大学です。大学以外の小中高の教育機関はほとんどが止まってしまっていますから、9月新学期ということも、国会で検討されているようです。その是非と意味があまりわかりませんが、メリットがゼロとも思いません。良い方向に進むことを願っています。高校生はインターハイが中止になりました。夏の甲子園も難しい情勢になってきました。インターハイは5月には地区予選がありますから、8月に収束していたとしても開催は難しいのと、今年はオリンピックがある予定でしたので、全国に各競技が散らばって開催されるということだったのですが、異例に異例が重なってしまいました。高校生にとっては不幸ですが、いかんともし難いことも確かです。
もし9月に新学期となった場合、インターハイのあり方も変更が可能になればいいなと思います。一方で、次、4月に戻すことはあるのだろうか、という疑問も残ります。

こんな情勢の中、大学はオンラインという形で機能しています。私も、授業を登録している学生とある程度コミュニケーションがとれますし、PCを通したライブ講義も予定(予約)しています。大学が機能を止めていないことの意味は大きいと私は考えています。善し悪しは別にして、オンラインに依存しつつも、大学は機能できるということを、教員と事務方、学生の合作として作り上げようとする試みは大学だからこそできることではないかと思います。もちろん、コミットしきれない教員や学生もいますし、経済情勢による学費の問題などなど、問題は山積ですが、大学のように全国に800近くある組織が呼吸を続けられるだけでも、この国のすべての火が消えるわけではないということだと、少し大げさかもしれませんが、私はそう考えています。
そのため、このオンライン講義が前期中に完成に向かうことを大いに期待していますし、これが成功すれば、今後の大学のあり方も大いに変わると期待しています。もちろん、ポジティブとネガティブ両面ありますが、例えば、何らかの病で大学に通えない人、障がいがあって、校舎が使いにくい人でも大学に積極的に進学しようという契機になると思えますし、一般の学生も、例えば朝一で2時間かけて通学して、出席だけとってあとは寝る、こんな不毛な光景も格段に減るでしょう。寝るとわかっていながらも、なかなか手を打ちにくいと考えている先生方も多いはずです。しかし、オンラインで環境が大きく変わったことによって、皆が懸命に動いています。今はポートフォリオといって、学生が在籍期間でどんな授業に出て、どんな小テストをして、どんなレポートを出したか、記録に残して、蓄積されるシステムがあります。この蓄積は学生の財産になるものですが、今のところ、積極的にこれを蓄積していこうという気運は少ないと思います。しかし、今年以降はそのあたりも変わってくると思います。
うまく行けば、こういった緊急事態に強い大学と大学生が生まれるはずです。私は大いに期待していますし、末端に関わるものとして、力を尽くしていきたいと考えています。



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専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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