『不登校でも子は育つ』
今、教育界では、いわゆるオンライン授業への移行に向けて、あらゆる関係者の目と顔の色が変わっています。運営側も不安でいっぱいです。私が関わる大学の専任の先生も皆ほとんど、寝ずの状態で対応策を打っておられます。あまりにも負担が大きく、文科省の責任が問われないのが不思議でなりませんが、今はそんなことを言うひまもありません。
でも、学生、特に今年の入学生はもっと不安だと思います。おそらく、こんな経験は生まれて初めて、という人がほとんどですので、少なくとも、今大学に関係する人の誰もが初めての試みを行っているところです。とはいえ、走り始めたばかりですので、私もできる限りのことはしたいと思っているところです。できれば、一緒に良いものを作り上げられるように努力をしていきたいと思っています。
オンライン授業にはもちろん、設備が最も重要になります。これがなければ何もできません。今、多くの大学はLMS(Learning Management System)と呼ばれるシステムを持っています。これは東日本大震災の時に、関東、東北で運用されるようになったとされています。要するに大学のサーバー(とは限らないようですが)に教員と生徒の個別ブースがあり、それを仮想教室にすることが可能だという優れものです。例えば、私が担当する授業の仮想教室を私の個別ブースに作ります。そこに履修登録をした学生(ここは事務方が頑張り、学生はしっかり履修登録しないといけません)の名簿が表示されます。そこで、私は学生とコミュニケーションをとることが可能です。基本としてはレポートと小テストが想定されています。例えば、第1回講義はレポート課題とするとして、課題内容とメッセージと採点等の基準書き込んで公開すると、学生にメールで通知が行き、学生がそれを見て、レポートを書くと、私の個別ブースに届くという仕組みです。それを私が評価して、フィードバックすることが求められているようです。
オンラインというと動画というイメージですが、必ずしもそれだけではなく、このようなLMSを使って、さらに動画を配信するのも大切です。やはり教員の顔を見せないといけません。
今のところ、私の想定ではすべての授業に顔を出すのは難しいですが、何回かは顔を出して講義をしてみようと思っているところです。
遠隔授業について規定されている文部科学省告示第51号では、概ね、
A インターネットを介し、多様なメディアを高度に利用して、文字、音声、静止画、動画等の多様な情報を一体的に扱うもの
B 教員または指導補助者が授業の終了後すみやかにインターネットその他の適切な方法を利用して、
①設問回答、添削指導、質疑応答等による十分な指導を合わせ行うとともに、
②授業に関する学生の意見の交換の機会が確保されるもの
このように規定されています。何とでも解釈できますが、よくとれば自由度はあるという理解でいいと思います。できれば大学教員がある程度情報共有して、不安を払拭しながら進めていくことが、今大切なことではないかと思った次第です。
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