『公認心理師試験合格の実像(リアル)』が出版されています
最近、この質問もよくいただきます。結論から言えば、問題作成者側からすると、第1回と第2回では第2回の方が難しくしようとする意図があったと思います。第1回試験でかなりの合格者を出しましたので、反省点があればそれを反映したのだと思いますが、それがより合格率を上げる方向に向かうことはまずあり得ません。第1回試験で批判が多かったのは、事例問題が3点であったことと、もう一つは、知識問題というよりも、日本語力で解けてしまう問題がそれなりにあったことです。第2回試験はこの日本語力だけで解ける問題が激減していたことが特徴です。事例問題も、事例とは言いながらも結局は知識問題で、逆に3点問題の意味があるのかと疑問に思う面もありました。
これらを踏まえて、第3回試験に思いをよせてみると、第2回試験で不合格になってしまった9000人ほどの方々が再度受験する可能性はかなり高いということがまず言えます。また、あらたに現任者講習を受ける方もそれなりにおられるでしょうから、今年よりも少し多いGルートの受験者が出ると思います。良くも悪くもGの合格率は今年くらいではないかと思います。やはりもともと心理学を専門としているわけではない人が多いと思いますので、それなりのハンディキャップはあろうかと思います。また経過措置期間の試験は次を入れてあと3回ですから、そろそろ焦ってくる人も増えると思います。見切り発車でとりあえず受ける人も出てくると思います。D1,D2の受験者数も今年とあまり変わらないか、D1が少し増えるのではないかと予想しているのですが、これは当たるかどうかわかりません。とはいえ、次回は今年とあまり変わらない受験者数になろうかと思います。1万5千人が基準になって、そこからの増減と見るのが妥当かと思います。全体の受験者の学力も今年と変わらないかと思いますので、合格率を見るならば今年と同じくらいと見ています。問題が簡単になることはないと思います。相手方も意図せざる形で難しくなることはあると思います。例えば、公認心理師法系の問題は、数に限界がありますから、少しひねってくる可能性があります。一度出した問題は、似た分野から出す場合は、素直でない可能性が高い以上、難易度は上がらざるを得ないということです。トータルで見ると、やはりわずかかもしれませんが、難易度は上がると見た方が妥当でしょう。以上から最終的な合格率は、ほぼ同じか、やや下がる可能性があります。
今のうちからは準備をすすめておきましょう。
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