公認心理師試験まであと1ヶ月で合格点を目指すには

井上博文

井上博文

テーマ:公認心理師になるには

昨年、公認心理師試験が終わってから、どのような人が6割以上を取れたか、という問いを重視して、様々情報収集しました。その場合、ぎりぎり6割に届いた人は、ちょっと保留になります。当塾出身者の中にも「あと1問間違えたら不合格だった」という人は何名かいました。やはり多かったのは7割前後取れたという人です。逆に8割から9割程度取れたという人は、私が知る限りでは、当塾の主任くらいでしょうか。あまりいなかったと思います。ということはだいたい7割くらいに集中したと見て良いと思われます。昨年はきっちり6割で合格だったわけですが、実は今年はその保証があるわけではありません。事例問題が1問3点であったことが大きな特徴でしたがそれもわかりません。最初からそれがわかっていれば・・と思った方も多かったのではないかと思います。「事例問題が多くなる」ということはある程度の予告もあったので、想定している人は多かったでしょうが、点数が、約50%になるというのは、ちょっと・・・という人も多かったと思います。北海道試験の方は、合格最低点も事例の点数もわかっていまたので、それがアドバンテージになるか、あるいは、果たして北海道も同じになるのだろうかという疑問から不安が生じるか、いずれになるかは個人差があったと思います。いずれにせよ、7割をいかに確保するかということは大きな課題になると言って良いでしょう。考え方は2つです。①10割を目指す:実際模擬試験でもかなり難しいと言われた中で、9割以上取った方は二桁おられました。こういった方は必ずおられますが、まんべんなく知識があります。②7割程度でよしとする。昨年解答再現に協力いただいた方々6000人のデータで言えば、平均は159点で、ほぼ7割です。それから考えると、模擬試験受験者は平均すると7割くらいには届いたということです。もちろん、平均であるため、7割に届かない人もおられるわけですが、要は6割を切らなければ、合格ですので、なんとか滑り込むことを考えるのは合理的です。
このように考えると、後者の方を選ぶのが一般的になると思えます。
この7割を目指すことが合格への第一歩です。そのためには、まず昨年の問題を解いてみるのが良いでしょう。私が見る限り、日本語力だけで点数になるものもある程度ありました。主観ではありますが、全体の1割くらいでしょうか。これは試験慣れがものを言います。
前回の試験の中では、失礼ながら、偉い先生の中に不合格になった方が意外に多かったように思います。偉い先生は、臨床心理士試験を受けずに臨床心理士になった方も多く、試験慣れしていないということもあったようです。そこから考えると、やはり、「試験慣れ」は重要なキーワードです。慣れていると、知識があまりなくても取れる問題の処理が速くなります。

私たちの講座と模試の理念は、「講座の全科目対応」と「模擬試験2回」です。公認心理師と臨床心理士は全く別資格と見なすところから始めるのですが、そうは言っても、臨床心理士試験を超えた人は、かなり有利だったと思います。やはり臨床心理士資格試験を受けていると、それだけで知識問題は有利になります。
昨年当塾の模試を受験された方々で、実は6割取れた人は2回目は20%程度でした。しかし5割となると、約63%が取っていたのです。すなわち5割から6割の間に実に受験者の約42%、1000人ちょっとの人が集中したのです。私はこれをとても重要な数字だと考えていました。つまり模擬試験の段階では(当塾の問題が難しかったどうかはさておき)、6割取れていなくても、試験慣れしている人は、一定の危機意識を持って、最後しっかり勉強することは間違いないでしょうから、これは6割をとって合格する人はかなり増えると予想していました。やはり試験慣れしておいて、自分の今の位置を知っておくことは重要だと考えられるということです。
もうすぐ2回目の模試の結果が出ますので、その数字を見て、また稿をあらためます。



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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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