司法・犯罪分野に関する法律、制度
公認心理師試験重要キーワード、今回は認知行動療法です。もちろん、ブループリントにもありますが、北海道試験で2問、9月9日試験で1問、認知行動療法の問題が出ています。
北海道試験の問60
28 歳の女性 A。バスで通勤中、突然、激しい動悸と息苦しさに襲われ、強い不安を感じた。途中のバス停で降りてしばらく休んでいたら、落ち着いたので、その日は会社を欠勤し帰宅した。その後、繰り返し同じ発作に見舞われ、また発作が起こるのではと不安が強くなった。バスに乗るのが怖くなり、家族に車で送ってもらわないと出勤できなくなった。やがて外出することも困難となったため、医師の紹介で相談室を訪れた。A に対する認知行動療法として、最も適切なものを1つ選べ。
①イ メージは用いず、現実的な状況を段階的に経験させる。
② 不安な気持ちに共感し、安全な行動をとるようにさせる。
③ 一人での練習は危険を伴うため、ホームワークは用いない。
④発作の前兆である身体症状を意図的に作り出し、経験させる。
⑤ より 機能的な考え方に修正できるよう、リラクセーション法は用いない。
これは認知行動療法のエクスポージャー(暴露)の知識問題でしょうから④が正答で、テクニックとしては③や⑤の「用いない」系が2つあると、正答の確率は下がりそうです。ただ、これは難問だったようで、公認心理師過去問詳解 2018年12月16日試験完全解説版によれば、正答率は36.8%でした。
問92 認知行動療法に影響を与えた人物と理論又は技法との組合せとして、正しいものを1つ選べ。
①A . T. Beck ― 条件づけ理論
②D . Meichenbaum―学習性無力感理論
③ G. A. Kelly ― 論理情動行動療法
④ G. H. Bower ― 感情 ネットワークモデル
⑤H . J. Eysenck ― 自己教示訓練法
これは①②③が違うのは一目でわかったのですが・・ここが限界で、⑤は発音さえわからなかったので
④にしたらたまたま正解でした・・これは知識問題です。言い訳がましいですが、正答率は37.5%と低かったです。
次に9月9日試験の問50
認知行動療法について、正しいものを2つ選べ。
① 機能分析では、非機能的な認知に気づき、それに代わる機能的な認知を見つける。
② セルフ・モニタリングでは、個人が自らの行動、思考、感情などの側面を観察し、報告を行う。
③ トークン・エコノミー法では、レスポンデント条件づけの原理を用い、望ましい行動を示した場合に強化報酬を与える。
④ モデリングでは、クライエント自身が直接経験しなくても、他者モデルの行動を観察することで新しい行動の習得につながる。
⑤行動実験では、言葉による行動調節機能を用い、クライエントが自分自身に適切な教示を与えることによって治療効果を引き出す。
なんだか、全部正しく見えてきますが、③はオペラント条件付けですので、違うのはわかりました。
⑤は当塾の解説によると、自己教示訓練法だそうです。
①②④が残りますが、②は確定かなと思います。私はここが限界で、当塾の解説によると、①は認知ではなく行動ということで正答ではありません。したがって、②と④が正答となります。
知っているようで知らない認知行動療法でした。
****************************
公式ホームページ
大学院・大学編入受験専門塾 京都コムニタス
入塾説明会情報
公認心理師国家資格対策講座
公認心理師試験対策 全国模試
ご質問・お問い合わせはこちら
自分磨きのための仏教
龍谷ミュージアム
REBT(論理療法)を学びたい方はこちら
日本人生哲学感情心理学会の理事長を務める心理学者
日本人生哲学感情心理学会