公認心理師試験合格発表(続)
緒に就いた「公認心理師」 課題超え、どう育てるという記事を見ました。かなり本格的に公認心理師のことを書いた記事です。これまで、正直、あまりしっかりした記事に出会いませんでしたので、あまり期待していませんでしたが、これはよく踏み込んでいる記事だと思いました。どうしても公認心理師というと、現時点においては臨床心理士との比較から入るのは仕方のないことです。いずれ、遠くない未来において、臨床心理士とは無縁の公認心理師も生まれるとは思いますが、現時点において、臨床心理士の歴史なくして公認心理師を語ることはできません。公認心理師は臨床心理士の歴史を土台にして、それを前提に存在する資格と言っても過言ではありません。
しかし、最近になって、もうすぐ公認心理師の登録がなされ、多くの公認心理師が生まれ、活動を始めますが、すでにして各方面から臨床心理士の将来について危惧する声があがっています。私もよく聞かれますが、正直まだわからないとしか言えません。これは、個々の臨床心理士兼公認心理師がどのような立ち位置をとるか、国という名前の役所が、臨床心理士をどう扱うか、各指定大学院がどのような方向性を示すか、これから大学生になる人々が公認心理師についてどのような関心を示すか、このあたりがまず重要になります。ある程度時間がたつと、公認心理師として働く人が増えることが必定ですから、公認心理師と関わった人たちがどのようなニーズを出してくるかも重要になります。
私としては、臨床心理士養成の側に是非とも頑張っていただきたいと思いますし、公認心理師との棲み分けができるくらいニーズを創出していただきたいと強く願っています。
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