心理職の力量とは
公認心理師試験で、事例問題が1問3点であったことは、かなりの衝撃があったようです。私としては、複数の採点基準の中の1つと考えていますので、それほどのこととは思っていませんでしたが、話を聞いたどの方もそこに注目していたのが印象的です。北海道試験の方は、さすがに同じ問題数と配点になるでしょうから(絶対とは言えませんが)、試験戦略としては、やはり事例に力を入れざるを得ないでしょう。配点がほぼ半々になるわけですので、点数を取ることも重要ですが、いかに落とさないことの方が重要になるからです。それでもあまりこだわりすぎると、迷いに迷ったあげく間違うということもありますので、私としては、バランスを重視した方がいいのではないかと思っています。
それでは、次年度の試験を意識した時に、これからも同じ配点かと言われると、正直疑問はあります。なんだかんだと言っても、それなりに物議をかもした配点ですから、次年度も同じとは言えないと思います。いずれは配点も定められるのではないかと予想します。今年は1回目ですから、できるだけ公平かつ、最も合格者の出せる60%を検討した結果、こうなったのではないかと思います。それは1回目だという事情以上でも以下でもないと思います。ですから、次年度はそのような配慮は必要なくなります。何といっても3万人近くの公認心理師が生まれるわけですから、これ以上の配慮はそれほど必要なくなるでしょう。
その点を踏まえると、私としては、事例問題も知識問題も同じウエイトで勉強するのが妥当だという結論になります。ただし、事例問題は練習しようにも、知識問題に比べて、数があまりにも少なくなっています。だから、私たちもこれからできるだけたくさんの事例問題を作って、相応の数を確保しようと考えています。それをこなして初めて同じウエイトと言えると考えています。
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