第1回公認心理師試験振り返り⑤ー条件付け

井上博文

井上博文

テーマ:公認心理師になるには

公認心理師試験問7
「条件づけについて」問題が出ました。問5でも同じ系統の問題が出ました。
問7については、条件付けについて基本的知識が問われたと言えます。解答速報も意見が割れていなかったと思います。

私たちの教材では、模擬試験でも扱いました。肢別ドリルのp.20に62から65が条件付け関連問題になります。解説をあらためて見ると、専門外の人にはちょっと難しい言葉が並んでいます。

本試験の問題の選択肢はまず二次的条件付けでした。
二次条件づけは、レスポンデント条件づけにおける高次条件づけの一つとされます。
「生得的行動をもとに形成された最初のレスポンデント条件付けを一次条件づけといい、一次条件づけをもとに形成された2つ目の条件づけを二次条件づけとよぶ(板口典弘・相馬花恵(編)、ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門 こころを科学する10のアプローチ、講談社、2017、p38-40)」

2.は古典的条件付けです。
「ホランドとレスコーラの実験(Holland & Rescorla,1975)により、古典的条件づけは、刺激(US)と刺激(CS)の結びつき、すなわち「S-S連合」の学習が妥当であると考えられている(岡市廣成ら(編)、心理学概論、ナカニシヤ出版、2006、p85-87)」。そのため、古典的条件づけは、条件刺激と無条件刺激の連合によって成立すると考えられるので、「無条件反応」が違うのでしょう。

3.が正解です。
オペラント水準とは、「特定のオペラント条件づけによって行動の頻度が変化する以前の頻度をオペラント水準と呼ぶ。」(下山晴彦(編)、誠信 心理学辞典[新版]、誠信書房、2014、p71)とあります。

その他は、当塾の解説が近いうちにでますので、ご覧ください。


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井上博文(塾講師)

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