京都学園大学工学部設置構想に思う
少し前、高知県立大学が蔵書の一部を焼却したというニュースが出ました。
こちら
本は増え続けます。保存していけば減ることはありません。当塾も大変な数になっています。最近かなり大きな本棚を買いましたが、もう埋まっています。それでも私たちは本を捨てるという選択をすることはないと思います。いつから本が出てきたのか、正確な知識はありませんが、これまで、全世界で出版された本がすべて残っているわけではないでしょう。かなりの数の本がこの世から消え去ったことでしょう。近年は、本の電子化によって、必ずしも紙媒体を保存する必要がないという意見があるのは承知しています。しかし、古くから大学の資産、資源は、教授陣、学生、そして図書館と言われます。そんなこんなで私は、大学が本を捨ててしまうことを是としません。というより、大学だけでも、本を守り続けて欲しいと願っています。国公立大学に勤める人から、「最近の国公立大学では、本を置く施設をつくる予算もおりない」という話も聞いていますので、厳しい現状があることも承知しています。この国の大学とその行政が、変な政治家と国を騙る役人によってめちゃくちゃにされていることも重々承知しています。またこのような見解が絶対に間違っていると思っているわけでもありません。
それでも尚、大学が「合理化」のもと本を捨てるというのは間違っていると考えています。仮に大学以外では不合理であるとしても、本を守ることに合理も不合理も大学にはないと思っていただきたいと願っています。本を置く工夫をどこまでもして欲しいと願っています。電子化したとしても、元の本を保存して欲しいと願っています。万を超す本を処分する基準など作らないで欲しいと願っています。高知県立大学が3万8千冊の本を処分したとして、全国にある700を超える大学が同じようなことをした場合、まして国公立大学がそれをした場合、大変な数の本がこの世から消えてしまうのです。
私が院生のころ、先輩が崩れかけた辞書を、図書館と交渉して、再製本してもらい、返ってきた時には、新品のようになっていたことがあります。もちろん、辞書ですから、大学に一冊しかないということではなかったのです。仮に同じ本が複数あったとしても、それは一冊くらい捨てても構わないという理由にはなり得ないと、少なくとも大学関係者には考えて欲しいと願います。
ここまで書いて高知県立大学のホームページを見てみると、昨日付で学長名で重要なお知らせが掲載されていましたので、リンクをはらせてもらいました。
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