ご飯論法

井上博文

井上博文

テーマ:大学院に行くメリット

ご飯論法とは、法政大学の先生のツイートから命名されたものだそうです。当然のことですが、大学院に行こうとする人、研究を志す人はやってはならないことです。現在の政治権力者に何も言うことはありませんが、彼らの嘘は目を覆うばかりです。単なる嘘と言うのも何か違和感があり、もっと何かきな臭いものを感じざるを得ません。以前、いつか感じた恐怖というコラムでも書きましたが、今の政権には、これまで感じたことのない恐怖を感じます。「堂々と嘘をつく」「あったことを無理矢理にでもなかったことにする」このくらいのことはもはや当たり前で、誰も驚かなくなっています。水害対応が最新ですが、何かをしないといけない状況になると、必ず何か問題が起こり、そして必ず、ご飯論法が始まるというパターンが確立されてしまっています。多くの人は、普通の仕事をして欲しいだけだと思います。被災者はしっかりとした支援をして欲しいと願っているだけだと思います。困難に寄り添える人が政権に一人もいないのは大変残念で悲しいことです。
株に介入することで、高騰させていることが、「信用のできない」といつも世論調査で言われる内閣支持率が落ちない最後の砦なのだと想像しますが、そろそろ限界なのではないかとの予測の方が増えてきました。日銀の「金融緩和」策の出口が求められ始めています。介入がなくなって、昔のバブルよりもタチの悪いバブルが崩壊するか、あるいは今の政権を長引かせることで、1日でも長く今の状態を続けるかのチキンレースの様相を呈しているように見えてきました。次の政権を担いたいと思う人が誰もいないのでしょう。いっそ、今の総理大臣に全責任をかぶってもらった方がマシと考えている人が多いのではないかと邪推してしまいます。
その現政権の得意技として指摘を受けたのが、①「堂々と嘘をつく」②「あったことを無理矢理にでもなかったことにする、あるいはなかったことを無理矢理あったことにする」に続いて、三本目の矢が③「ご飯論法」です。ちなみにこの人は①②は得意としていましたが、③についてはその能力はなかったように思えますから、誰にでもできる技ではないようです。もしかすると、最後の高等テクニックなのかもしれません。こちらから引用しますと、
──朝ごはんは食べなかったんですか?
「ご飯は食べませんでした(パンは食べましたが、それは黙っておきます)」
──何も食べなかったんですね?
「何も、と聞かれましても、どこまでを食事の範囲に入れるかは、必ずしも明確ではありませんので」
──では、何か食べたんですか?
「お尋ねの趣旨が必ずしもわかりませんが、一般論で申し上げますと、朝食をとる、というのは健康のために大切であります」

これを見て共感を覚える人はあまりにも多いのではないかと思います。これが誰か個人の技であれば、単なる「悪い人」で受け流されると思うのですが、政府と名がつく人が総じてこれをやり始めると、恐怖を超えて、失笑というよりは冷笑がこみ上げてきます(なかなかないことです)。
この先生のツイッターは軽妙で、鋭いものです。
でも、ご飯論法は、もはやだましきれる、あるいは逃げ切れる技ではありません。あくまで「嘘はついていない」ということを前提にして、「本当のことも言わない」という意思を示し、その次が重要ですが、「質問に答えない」ということが見透かされているということです。総理大臣の答弁はその典型です。意外にあっさりと追い詰められる論法です。面接で質問に答えなければ、どういうことが起こるかは明白です。私たちはその先を見ておかねばならないでしょう。上記①②③の三本の矢に加えて④逆ギレを最終技とする追い詰められた権力者が次に何をするか、よく予測をしておいた方がいいでしょう。


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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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