「あなたの座右の銘を教えてください」と聞かれたらどうしましょう?
以前、願書用の写真についてコラムを書いたことがありますが、その時にも髪の毛の色について書きました。その時、強調したのは、写真撮影後に姿が変わらないことです。以下、再掲します。
「気をつけて欲しいのは、写真撮影後です。ごくまれにあるのですが、写真と別人の顔にわざわざなる人がいます。昔いたある予備校で試験前日に金髪になった男がいました。「気合いをいれるため」だそうですが、気合は頭部以外で入れろと言いたいところです。また、女性に多いのですが、写真はプリン頭で気に入らないので、当日きれいに染め直した。あと年配の人にありがちなある日(試験前日)突然白髪がなくなった系…困ったもんですが、よくある話です」
要するに写真の時の姿であるなら、色はあまり気にしなくても大丈夫だということです。
しかし、最近高校等でいわゆる「頭髪指導」に学生苦痛を受け、訴訟に至ったというニュースがありました。このような指導?は私が中高生の時からもちろんありました。実は、私は地毛でもかなり茶色がかった色の髪の毛でしたので(まだ十分に残っています)、特に中学生の頃は、証明書を出せとよく言われました。もちろん、出しませんでした。髪が茶色に見えるのは、教員側の主観の問題で、私の問題ではないからです。だから、証明書を出すのは、むしろ教員側であって、私の髪の毛を何かの検査にかけるなり何なりすればいい。何本か抜いてやるから。と言い続けました。結局、教員側から検査をしたことは一度もありませんでした。でも、嫌がらせ的なことは数回ありました。全校集会で前に出されたこともあったような記憶があります(曖昧ですが)。でも1500人以上いる学生の中で、前に出ると、かえって英雄扱いだったような気がします。だから、教員側も徐々に何も言わなくなったと思います。高校でも同じ主張をしてきました。
しかし、本件は、地毛であるか否かが問題ではないようです。留学生で金髪でも黒にすると言ったとの報道もあり(ほんまかいな)、その人の元の色や質を無視しているようです。これは事実だとすれば、あまりにも不適切です。こういった学校は大学進学に力を入れている場合が多いと思いますが、大学の先生たちは、おそらくこれに同意する人は少ないのではないかと思います。多様性を認める、認めないの問題ではありません。この理屈は、髪の毛だけに留まらないからです。歯を白くしろと言われた場合、それに従わないといけなくなりますし、その基準は極めて曖昧なはずです。あきらかに差別的発想です。そこまで黒の髪の毛が素晴らしい理由もよくわからないのですが、日本の中高には、どうも黒髪信仰のようなものがあるのかもしれません。茶色になると風紀が悪くなるという雰囲気もあるのかもしれません。統制がとれなくなるという意見もあるかもしれませんが、そこまで言うなら、学校が一人ずつ髪の毛をチェックして、アウト、セーフの基準を明確にして、公表をしておく必要があるでしょう。
この黒髪信仰が大人になってから、願書用の写真で迷いが生じるのだと思います。少なくとも、大学院受験や編入受験は、それぞれの色で良いのです。
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