京都学園大学工学部設置構想に思う
「大学や大学院で勉強する意味はありますか?」
という質問は、様々な年代の人から受ける質問です。それについて起業という観点から面白い記事を見ました。
こちら
私の結論は一貫して、「大学や大学院で学ぶことには大いに意味がある」です。
もちろん、大学で教える立場で見た場合、大学生を見ていると、何のために大学に来ているかが理解できない、あるいは大学生自身から「私は何のために大学に来ているか意味がわからない」という相談も年数回受けています。でも、それはそれぞれの学生個人の問題であって、大学で学ぶことの意義と関わりのあることではありません。大学では、、大学でしかみにつけられない技術がたくさんあります。また、大学でしか得られない資格もたくさんあります。とりわけ大学でしか得られない技術は、アカデミックスキルだと言えます。アカデミックスキルは、我々の日常生活に直結するものでもあり、やはりこれを身につけるのと、つけないのでは大きな違いが生じてくると、ある程度年齢を重ねると感じるようになってきます。
大学での学びは、Windowsで言えば、オペレーションシステム(OS)を作ることだと考えられます。OSの質は作った本人の責任です。当塾に来ていただければ、OSの質を高めることができるという主張をしています。もちろん、大学以外でOSを作る作業ができないのか、と問われると、そうでもないかもしれません。しかし、大学以上に効率よく自分のOSをカスタマイズできる機関と期間はそうはないと言えます。大学を出てから、様々な現場を踏んで、新しいアプリケーションに出会い、それをうまく使いこなせるかどうかは、OSの質にかかっています。PCを我々の身体そのものと捉えると、質の良いOSを入れるに耐える身体を作る必要もありますし、OSの質も高めつつ、年々進化する良いアプリを手に入れ使いこなせるようになる。PCは年々、どこまでも容量が大きくなり、スピードも上がり、それに伴い、より上質のアプリが開発されるという市場の流れが生まれています。こういったことは、常に最新に着いていく気概と能力が必要なのは、今のスマホやPCなどの電子機器の日進月歩を見るとよくわかりますが、これらに振り回されずに、ほど良い距離感を持って、うまく使いこなす能力を獲得することができるようになるのも大学が最も合理的だと思います。
私は大学はまだまだ可能性を秘めていると考えています。もちろん、何度も述べてきたように、少子化の時代、淘汰される大学も出るのは避けられないでしょうが、民間ともタイアップしつつ、うまく生き残る大学はたくさんあると思います。それだけ、大学には生存スキルがあります。そういったスキルを持っている大学で学ぶことは、自分が生きていくスキルを獲得することにもつながると思います。大学で学んだ自分を振り返り、どんなOSを獲得して、今、どんなアプリを持っていて、使いこなしているかを振り返れば、大学で学んだ意味があるかどうかを確認することができるでしょう。
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