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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

「何があるかわからないから」は根拠にはなりません

2017年5月22日

テーマ:REBT 論理療法

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

相談を受けているとよくあるのですが、思考が漠然としていると、それが不安の発生につながります。「私が悪いから」はその典型かと思います。また「何があるかわからない」という考えをそのままそれを根拠にして「何があるかわからないから」としてしまうと、やはりそこからは不安しか生まれません。不安になってしまった場合、それを処理することなく行動を続けると、仮にお金を稼げる人であっても、1億あっても10億あってもより不安になるのです。「何かあったらどうしよ?」と考えてしまうからです。まずこの「何か」が曲者です。非常に漠然としていて、何があるのかがわかりません。「何か」では対処のしようもないので、今度は「対処できなかったらどうしよ」となって、さらなる悪循環を呼びます。例えば「病気になったらどうしよう」なら多少は具体的ですが、それでもどんな病気かがわかりません。ですが、「●●になったらどうしよう」と、具体的に考えて、不安になる病気は、だいたい命にかかわる病気ではないでしょうか。特定の事情(海外旅行に行くなど)でもない限りは、「風邪をひいたらどうしよう」とはあまり考えずに生活していると思います。予防もある程度はすると思いますが、手洗いうがい、予防接種が万能だと考えている人はほとんどいないと思います。ひいたら、その時対処すると多くの人は考えていると思います。つまり「何か」の部分が具体的であれば、不安に陥る率はかなり下がりますし、対処のイメージがわきますし、余計な不安に陥らずにすむのです。このように考えれば「何かあったらどうしよう」と頭によぎったなら、ちょっと踏みとどまって、具体的に考えれば、対応策も見えてくるのです。対応策が見えてくれば、さらに具体的に考え、発展性が生じてくるのです。よい循環になる一つのターニングポイントということになります。



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