願書用の写真はどんなものでもいいですか?
当塾で毎週、パーリ語文法学書の研究会をしていただいている池田正隆先生の翻訳されたビルマ教訓詩『ダンマニーティ』が方丈堂出版より、出版されました。
ダンマニーティは、一般には何のことかわかりにくいと思いますが、パーリ語という言語で書かれた教訓詩集です。パーリ語がなんであるかは、ここでは省略しますが、大ざっぱに言えば、現在でも、ミャンマー、タイ、スリランカ、カンボジア、ラオスなどいわゆるテーラヴァーダ仏教(上座部仏教とも言います)圏で用いられる、仏教コミュニティ言語です。
ダンマとは仏教で言うところの法であり、法の意味は多様ですが、地球の決まり事とでも言えばいいでしょうか。人間がとやかく言わずとも、もともと定まっているものとも言えそうです。仏教の見つけた法は、輪廻からの解脱に導くもので、ニーティと混ぜると、そのための教訓を詩にしたものとなります。
ダンマニーティは特にミャンマーでは重宝され、16世紀には、教訓の書というよりも「慈愛の書」と呼ばれたそうです(p.5)。仏教が慈悲を重んじるところから、そう理解されたのだと思います。仏教は、古来、韻文形式の文献がたくさんあります。多くの研究者は、仏教文献は、散文よりも韻文の方が古いと考えている人の方が多いと思います。有名なところでは、『スッタニパータ』『ダンマパダ』などがあります。これらの詩集は、必ずしも教訓集とは言えませんが、何度も読み継がれ、今に至っています。よく世に出回っている、ブッダの言葉というのは、このような韻文から引用されているケースの方が多いと思います。実は見どころ満載ですので、このダンマニーティともども、詩集に目を向けていただけたらと思います。
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